草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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都立戸山高校合格への道

2015年06月12日 18時50分05秒 | 
 本年都立戸山高校に合格しました竹の会の生徒につきまして、今の時期から受験本番直前までの過程を振り返ってみました。現中3受験生の参考になればと思います。
 6月の時点では漠然と日比谷を視野に入れていたと思いますが、正直小6のためのレジュメ制作もあり、まだ独自校のための数学指導が始まればかなり追い詰められるなと覚悟しておりました。
 6月の段階ではまだ「高校入試問題撰」に入ってはいなかったのではないかと思います。かれは夏休みが終わり、9月になってもまだ終えてはいなかった。7回解き直しが終了したのは11月頃か。この頃は彼は日比谷受験ということをいっていて、わたしもそれに合わせて「独自問題撰」の制作に入っていた。50題ほど執筆して、さらに「第2集」の執筆に突入した。結局彼は数学はこの「独自問題撰」で自信をつけたのだと思う。10月だったか、11月だったか、過去問をやったら3割ほどしかとれなくて顔が青くなっていた。
 本番では60%を取れば合格だったけれど、67%を取っている。
 英語は6月の時点では、まだ「高校用初級英文解釈」をやっていたと思う。ほかにも2冊ほどやることになっていたけれど結局やらなかった。過去問では時間内に日比谷だったか終わりきれなくて、ここでも真っ青だった。対策としてはいきなり設問を読んで本文から探すという窮余の策をとることとなった。また長文は一文ごとにスラッシュを入れていく読み方を指示した。 
 単語対策は頻出の単語をリストにしたものを渡して覚えさせた。本番ではリスニングが難しくて取れなかったのが響いてか60%を切った。
 国語は特に200字作文については、独自校の問題「4」をレジュメにて200字対策をとった。独自校の読解文はレベルが高く難解であったがよくとっていたと思う。本番では70%をクリアした。
 理科、社会については、中2の夏から指示してきた。わたしの用意した基本テキストをまず1回じっくりと解かせて、以後7回解き直しを実行させた。
 後は読み込み勝負である。9月のV模擬で80%はクリアしていたので早くからの対策が成功したと思う。本番では、社会は90%越えだか理科は86%だった。
 戸山レベルだと理社は各90点が条件となる。
 それから戸山受験生の内申は素内申で42から3はとっていなければきついと思う。実は竹の会の中3は40を下回った。これがわたしが日比谷を断念させた理由の一つであった。
 さらには、数学、さらに、英語の失速を心配したこともあった。
 結果的には、合格最低点を余裕で上まわる得点をとることができ、無事合格することができた。
 彼の中学では戸山を受けたのは結局2人になり、受かったのは竹の会の中3だけであったと聞いている。落ちた一人は中1入学の時から戸山をめざしてがんばってきた生徒と聞いている。
 彼の学校では結局戸山合格が最高の都立となった。内申のいい女子やエナなどに通っていた都立ねらいの生徒たちがみな志望校を下げてしまったためであったと聞く。
 エナは都立受験は惨敗であったとも聞いた。
 女子で塾に行かないで学年1番だったという女子はかなり下の都立にまわったと聞いている。
 今申し訳なく思っているのは、小6指導のために、やや独自対策が遅れたことである。だが直前はわたしも必死に資料を作り、手を打ってきたと思う。とにかく合格という形で終わらせることができたのは幸いであった。彼は小6のときに両国中学を失敗しているが、あのときは竹の会の神様にお賽銭をよく入れていたが、それが結果的に高校入試で生きてよかった。また竹の会のTシャツを着て受験に臨んだことも吉と出てほっとしている。

 
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