草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

合格する人と落ちる人の差

2014年06月02日 09時53分17秒 | 
 お早うございます。今日も暑くなりそうです。昨日は教室のエアコンが初始動でした。1名が欠席でほかは全員元気にやってきました。いよいよこれから暑い時期に突入です。予報では6月は稀に見る猛暑とのことです。この3か月が勝負と心得て子どもたちの始動に徹したいと心を新たにしております。今年の2月から1日も気を抜くことなく、小6を引っ張ってきました。これからいよいよ夏ですが、体調に気をつけて、しっかりと導いていきたいと思っています。
 小学生、特に竹の会の小学生というものを見ていると、世の小学生というのが、いかに「できないか」ということが実感させられます。竹の会の子どもたちは、入会して3か月はもう徹底して計算を鍛えられます。3か月、ときには4か月、5か月という子もいますけど、計算ではもうこれ以上難しい計算問題はないという問題を遂には解くようになります。それからまた小5の1年間かけて徹底して「割合」の概念を中心に様々な考え方を織り込みながら、訓令を重ねていくわけです。小6になって入会してくると、計算にしても、割合にしても、時間をかけられない、それで時間不足で本番にもつれこむという流れをとりやすい、それで失敗するというこが多いわけです。今年失敗したの小6のひとりも時間不足による訓練不足ということもあったと思っています。小6の途中で入会して合格していった子も実は何人かいます。そういう子たちというのは、まず知能が抜群に高い子たちであったということが、あります。時間のない中で超速でこなしていったという記憶があります。
 合格する人というのは、落ちる人とはやはり違うなにかがあったと思います。
 「なぜ受かったのか」
 まず、ひとつ言えることは、
指導の糸がいつもつながっていたことです。途切れることがない。いつも出された課題をきちんきちんと出す、そういう子でした。
 合格するほどの人はまず共通の前提として、「みな知能が高かった」ということは、「特に」ではなくて、あたりまえのこととして話しています。つまり、学校の通知表で
「よくできる」をそろえている子たちだけが、「受かっている」というのが、真実です。これについては、竹の会のデータには例外はありません。
 課題の提出が、ご無沙汰になる子というのは、まず「受からない」と思います。そういう子は、言われたことをきちんとやるという能力に欠けている事が多い。つまり、実行力に難がある子ということですが、受検・受験というのは、実行力のある子たちのみの戦いです。
 つぎに、25年以降の受検の実態をふまえて、竹の会でも最高に難しい問題によって鍛え抜かれた子たちが、合格する傾向が顕著に見られるということです。25年合格者の指導の核心は、「算数をクリアーにする」と「合格答案への道」という、当時竹の会の最高難度のレジュメ・シリーズでしたが、これをこなした子たちの中から合格者が生まれたということです。ひとりは、10月で竹の会を退塾していますが、その子は桜修館に合格しています。かれは当時竹の会でも最高難度といわれた「2010算数」というレジュメ・シリーズにも唯一取り組んできた子でしたわたしは「桜修館は合格できる」と見ていました。この子は課題をきちんと出す、つまり実行力のある子でした。ただ止める直前はかなりいい加減になってましたが。作文なんかはもともとよくなかったけれど、何度も書き直しをやって出していたのも実はこの子だけでした。。この子は、早稲田進学会の模試は毎月受けていましたが、一度もまともな成績はとったことはありませんでした。いや成績はむしろ下降していました。投げやりになっていたと思います。結局逃げるように退塾していきました。
 さて、こうし
て「受かる子の条件」というものが見えてきます。
 2つです。課題を決しておろそかにしない子が受かるということです。今課題をきちんと出している子というのは、少なくとも2人を認識しています。二人とも、国語関連の課題では、問題とわたしの解説なども、要するにすべての資料を、まとめて出してくれます。それで、わたしは疑問に思ったらすぐにその問題を検証することができるわけです。よく、原稿用紙だけ、ひどいのになるとわら半紙1枚に答えだけというのがいますけど、こういう子というのは、ダメですね。受かる見込みというと、限りなく「ない」と思っています。
 
一件資料をすべて出してくれる子というのは、きちんと丁寧に、字もきれいでとても読みやすいわけですが、十分に検証を尽くした添削ができやすいのです。答案の字が殴り書きで、判読困難な子というのがよくいますが、こういう子は受かりにくいと思います。字がひどくても受かったという子は竹の会でも何人かいますけど、逆に、きれいな字を書く子が何人も落ちてもいますけど、だからそれが決定的ということもないのですけども、・・・。
 そういう目から見ると、今の小6の中には、課題をきちんと提出していないという認識のある子というのは結局受からないのではないかと見ています。
 もうひとつは、竹の会で最高と言われる難度の高いレジュメを成功裏に解き進めているかということです。遅れ気味、その日の予定のレジュメを結局残す、そして溜めていく、という子はやはり受からない。
 25年合格者の時代の最強レジュメと言えば、
「算数をクリアーにする」でした。今では余りにも難しいというのでやらなくなった「2010算数」というのもありました。
 26年の指導では、最強レジュメが目白押しです。そして今最も充実したレジュメが、「推論算数」です。「2010算数」は、どちらかというと受験算数に偏ったレジュメ集ですが、
「推論算数」は、思考算数の最強難度の問題を扱った、今の竹の会では、最高レベルのレジュメとして位置づけられると思います。このわたしのレジュメに少しでも思考の跡を遺せることができれば成功です。箸にも棒にもかからない答えを書いてくるという子が、2人ほどいますが、ひとりは異常に速い、そして一人は異常に遅い。そこそこの時間はかかるように作ってある。だから、余りにも速いというのは、問題があるし、あまりにも遅く結局「わかりません」というのもつらいですね。
 小6のみなさんは、受検するということの覚悟をもってください。よく夏はまだ時間の余裕があると思ってか、1日ぐらいは息抜きをという親御さんもいましたが、いや夏は小旅行ぐらいはという親御さんも多いのですが、受かる子の親御さんというのは、そういう覚悟のところでもう徹底してわかっていられる、シフトの軸が常に「勉強」にある、置いてあるという気がします。
 さて、こうして「なぜ受かったのか」という問いの答えも次第に見えてきたかと思います。
 それにしても、世の中の、塾に行っていない小学生はもちろん、塾に行っていても、全くといっていいほど「思考の訓練」というものを受けてこなかった小学生というのが、世の中にはあふれているということです。
 竹の会でひとたび、訓練されていけば、「訓練を受ける」ということの意味が了解されることだと思いますけど、世の中の親御さんというのは、竹の会のような塾を知らない、あるいは頭から一顧だにしないというだけで、かなりの損をしているのではないか、とわたしは勝手に思っています。今の竹の会で訓練する機会に参加できないのは、その子にとって、その子の人生にとって、大きな損失であるということを実はわたしは知っています。
 
 
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