草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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今日から夏期指導の開始

2007年07月23日 10時07分48秒 | 
7月23日から夏期指導が始まります。夏の指導は受験の成否あるいは秋以降の学力に重大な意味をもっています。ゆったりとした時間の流れの中で少しずつ思考というシステムを構築していく唯一の機会です。この時期に「考える」ということにたっぷりと時間を使ってやることがどんなにも大切なことか。夏の指導を受けた子と受けない子の差は歴然としたものがあります。秋に入会した子というのは, 夏の洗礼を受けていない分だけかなり思考構築が遅れます。その証拠に, 現在竹の会で1あたりの思考をとにかくもクリアしていると思われる小6と小5はいずれも小5・小4時に夏の指導を経験しているのです。奇妙な共通点です。去年の夏, 小4の子はやすまず継続した夏を過ごしました。そのおかげでその子は1あたりの思考をじわっじわっと浸透させていくことができたのではないかと思うのです。夏のゆったりとした時間の流れが思考養成にとてもいいのです。基本的なことを繰り返すゆったりとした時間の流れが柔らかな脳に少しずつ変化を与えていきます。竹の会の夏を経験した者としない者の差はその後の伸びにあまりにも明白な事実として表れることでしょう。夏の指導のもつ意味は, 実はあの暑い中で勉強を続けたということに大きな意味を持つということです。夏の大半をレジャーに費やしたものと平凡な勉強の日常的継続をなした者との差はその後の勉強に決定的な差をもたらします。夏のだらっとした生活習慣を2学期以降もだらだらと引きずるのは目に見えています。夏も普段と変わらず継続的な勉強を続けてきたものにとっては2学期もその延長というか通常の流れの中の一貫でしかありません。むしろ夏の厳しい暑さの中で勉強を続けてきたという実績が自信となりさらに勉強にと自分を律することができるのです。夏に遊びほうけた者との格差はとてもではありませんが比較になりません。例年竹の会ではこの格差からくる2学期以降の指導不全が問題となってきたところでした。そのため去年の夏は不参加者はすべて退会として緊張感を維持することに努めました。退会としたのは不参加者がもたらすだらっとた勉強姿勢が悪影響を及ぼすこと, しかもそういう子どもたちに限って成績が極端に下がりしかも親たちが塾に不満をいってきたということ, その事実が判で押したように繰り返されてきたことからです。今年は自由参加としましたが, 不参加者は2名のみと少なく悪影響は最小限に抑えられそうです。
 塾は勉強する意志のない者をできるようにする万能の機関ではありません。
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