なつかしもん(移ってきました)

70年代から昨日まで人によっては懐かしいと思えるものを置いていきます。
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どちらが「ゴッドファーザー」か

2005-12-11 23:45:29 | ⇔同じ映画なのに比較
説明することもないくらい有名な映画「ゴッドファーザー」もDVDになるとまたサイズが変わりました。

長らくスタンダードサイズが元々のサイズだと思って観てきましたが、DVDが発売されて見てみるとワイドサイズになっているではありませんか!
それもただ上下を切って横長に見せ掛けているものではないのです。
(ここの所が一部の日本映画にみられる偽スクリーンサイズとは違います)

でもこれがやっかいなことにスタンダードでは見えているのにワイドでは見えない。逆にワイドで見えているのにスタンダードでは見えない。と、前にも書きましたが両方含んだオリジナルを出してくれればいいんです!

見た目の印象も違います。横に長いと広く感じますが、上下が狭くなったのでなんとなく窮屈な感じもします。(最初にスタンダードを見ているせい?)
色の印象もだいぶ違いますがこれはきっとDVDの方がオリジナルに近いのでしょう。

同じシーンを比較してみました。どちらがお好きですか?



 ●重ねてみた


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6 コメント

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Unknown (take3d)
2010-03-20 01:54:38
78rpmさん。コメントありがとうございます。
「風と共に去りぬ」にもそのようなことがあったのですか!本当に年代からしたら意外ですね。まだまだ他にもありそうですね。風と共に去りぬの調査報告楽しみにしています。
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Unknown (78rpm)
2010-03-21 04:16:06
まづ私の見識から一言、テレビと映画のスタンダードサイズのアスペクト比は本当に同比率か?と言う基本的な事から整理してみましょう!映画の事から申し上げますが、元来のスタンダードサイズは御存知の通りエジソンが採用した1.33:1が始まりです。これは無声映画ですので正しくフルサイズですが、後にトーキー化(光学録音)が可能になった時点でサウンドトラックが必要となるので、その分を差し引いた比率の1.19:1になる訳です。この比率は日本では1956年位まで使われていた形跡が在ります。(これは別件で又の機会に)しかしそれでは以来の標準から誤差があるので比率を元に戻す必要が在り、撮影面積は小さくなりますが、1.375:1と若干横長になりますが改正しました。僅かですが製作者側は画面に広がりを求めていたと言う事でしょうか?ここでテレビのスタンダード比率は幾つかと言いますと1.33:1です。便宜上は4:3ですが実際は誤差が在ると言う事です。(続く)
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Unknown (78rpm)
2010-03-21 04:17:07
(続きです。)テレビのスタンダードでは映画の比率より若干ですが狭くなります。ビスタサイズは1.66:1ですが、これは御存知の通り嘗てのビスタヴィジョンの名残です。ここでテレシネの画角ですが現在発売されているソフトを見ても戦後企画のスタンダードであるのは明白です。ここに誤差の要因が在ります。それを証拠に旧トーキーサイズでは上下が切れます。ですが新規格では上下どころか左右も切れます。これは余裕を持つ為にマスクする必要が在るからです。これは映画館のバリマスク(スクリーンの両端の暗幕)も同様です。つまりDVDで見たスタンダードは、そのマスクの為に実際は見れる左右は厳密に言うと在りません!再公開の「風と共に去りぬ」は、デジタル修復版でした。これは当時の3原色分解時代のカラー方式を再現するだけに考慮されたものです。私が映画館で見た同作は両端は切れずに見えましたので偶然1.66:1に近かった事が予想されます。プリントも現在のビスタサイズに合わせた物なのも明白です。DVDにノートリミング版は在り得ません!つまり多少の錯覚も在りますがマスクの誤差で狭くなっている分、映画館でビスタサイズに改変された上下がテレビでも見えた訳です。これなら合点がいきます。これは私が所持している大映映画の16mmフィルム1948年の「王将」と1953年作の「雨月物語」の画角の誤差からヒントを得ましてオリジナルを見た時の疑問から調べてみました。
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Unknown (78rpm)
2010-03-21 04:32:35
補足ですが日本の場合、米国と違い戦争で断絶した時期が在ったことから旧来の規格が長く残りました。現場では無声時代のカメラは結構長い間現役でした。ハリウッド規格が一般的になったのは1960年頃と推察しますが現状では洋画配給をしていた日活や東宝が切り替えるのが早かった様です。
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Unknown (78rpm)
2010-03-21 04:56:15
参考に申し上げますが、戦前の日活京都作品の「丹下左膳飴話 壱百萬両の壷」(1935)や「忠臣蔵」(1937)、それと東宝のエノケン映画も1934年位からハリウッド規格でした。東宝映画に限って言えば、前進のPCLが映画の録音スタジオから始まっているので自社作品は当初からトーキースタンダードを採用した事は明白です。東宝はトーキーになってから設立したので、わざわざ旧サイズを使う訳が在りません!日活は洋画配給が早いので早急に規格を合わせる必要が在りました。これは二社特有の理由によります。
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Unknown (take3d)
2010-03-25 04:00:04
78rpmさん、とても面白く読ませて頂きました。
深い考察に驚嘆いたしました。。

サイズ問題は奥が深いようですね。
微妙なヨーロッパビスタなんかが入ってくるともうわかりません。
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