ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

キム、再起戦決まる

2007年06月08日 | その他
昨年10月の世界ランカー対決、ハビエル・ママニとの一戦で
痛恨の逆転KO負けを喫して以来、沈黙を続けてきた東洋太平洋
スーパー・ウェルター級王者、クレイジー・キムの再起戦が
ようやく決まった。7月18日、相手は何と、3階級上の
東洋太平洋ライト・ヘビー級王者、ヒース・ステントンだ。


ステントンは日本で、キムと同門の西澤ヨシノリ(ヨネクラジム)と
3度に渡って対戦し、1勝1敗1引き分けの成績を残している
ことで知られるが、KO率も低く、これといった「怖さ」のない選手
ではあるので、キム陣営としては「勝算あり」と踏んだのだろう。
しかし、いきなり3階級も上げて大丈夫なものだろうか。

ただ、もともとスーパー・ウェルターとしては上背のあったキムと、
スーパー・ミドル級でも戦ったことのあるステントンでは、こちらが
想像するほどには体格差はないのかもしれないが・・・。

キムのブランクも心配材料だが、ステントンの方も今年1月の
西澤戦以来試合をしていない。また2006年は1試合だけだし、
2005年に至っては全く試合をしていない。これは本人の問題なのか、
それともプロモーターの問題なのかは分からないが、ブランクがちで
あるのは確かだ。


どういう試合展開になるのかは予想しづらいが、ステントンのしぶとさを
考えると、勝負は判定まで行く可能性が高い。3階級上がったキムの
動きやスタミナはどうか、パンチ力や耐久力がライト・ヘビーでも
通用するのか、そういった辺りも気になるところだ。