先日買ってきたフジミのアウディ90。ベッコリ歪んだルーフ部そのままに積んでしまうのは何だか気持ち悪いのでやれる事だけやってみようと思います。
しかし、ここ半年こんな作業ばかりで「もういいよ。飽きた」という声が聞こえてきそうです。すみません。
何気に絶版なこのキット。プレミア価格で購入するほど好みの車種ではなく、この一世代前のアウディ80とかの方がカクカクで大好き。
ラリークワトロの時代ですね。
このアウディ90の「Sieger」という特別仕様車に1991年ごろ勤めていたデザイン事務所の社長が乗っていて
まだまだ下っ端の私に良く洗車を命ぜられた思い出のクルマでもあります。(たまに同乗し打ち合わせにも行ったなぁ)
前回記事と同じ写真ですが、潰れた箱のせいでルーフが左側に倒れてしまってます。
このボディを見ると私の200近く積んである在庫の下の方は果たして無事なのであろうか不安になってきます。
見事にぐにゃぐにゃ。このキットの各ピラーの厚みは攻めた設計の賜物でとても薄く指で触るとふにゃふにゃです。
とりあえずウインドウパーツをボディにがっちりマスキングテープで貼り付けて矯正。
ドライヤーの熱や温めたお湯につけると薄成形のピラーがいきなり逝ってしまう可能性がありそうなので
ピラーの根元に線香の熱をじわじわ充てて徐々にルーフを元に戻していくことにしました。
それでもダメージは避けられません。これはパテでどうにでもなるのでルーフ形状の復元を優先しました。
大体元に戻りました。
ピラーのぐにゃりは光硬化パテで修正します。
が、右Aピラーのウインドウフレームはヘロヘロなので切り取ってプラ板に置き変えます。
これでダメージボディの修正一件落着。終了です。
とことがボディを水平面に置いたりあげたりしていたら何だかカタカタ妙な音がする。
ボディ左側を軸にマスキングで固定すると。。。。
右リアフェンダー下が1.5ミリくらい浮いている!
ルーフを水平に戻したら右リア側がとんでもなく歪んでました。
これは熱を加えて修正できるレベルではありません。(ルーフ潰れは分かりますが肉厚のあるこの周辺がここまで歪むのは一体?)
修正は諦めて箱に戻して終わらせようと思いましたが。
今年はこればっかり。
またもボディに切れ込みを入れて強制的に歪みを直します。
これだけ酷い歪みは熱修正しても元に戻ってしまうか全体的にグニャグニャになるかなので。
せっかく修正した右側のピラーのテンションを抜くためカットしました(泣)
切り込み下部にプラ材をねじ込んで歪んだボディを下方向にずらします。
この辺が私の限界。だいぶマシになってきました。
1.2ミリプラ板をボディ形状に湾曲させてボディ裏側にブレース接着します。
隙間にプラ材を押し込みました。
カットしたピラー内側に硬鋼線で補強し再生。
ぐにゃぐにゃだったAピラーのウインドウモールをプラ材で再生。
当初想像していた時より大手術になってしまいましたが思い出ある模型店での「売れ残り」を生き返らせることができました。
オースターの方がメインですが
オースターのサフ噴きとかのついでに進めるかもしれません。