1/43 ALEZAN Alfa Romeo 164 procar 完成しました。
実車を初めて知ったのは1989年頃のカーマガジンの海外ショーレポート記事。ジュネーブだったかな。
アルファロメオ164のボディのリアウインドウ越しに見えるのは、
本来リアシートの位置に低くマウントされたV10エンジン。この佇まいにはやられました。
当時は単なるドンガラの「ショーカー」だと思ってました。
このキットを作るにあたり色々と調べたらドンガラ・・・・・?
とんでもない。パトレーゼがテスト走行を行ってました。
これはモンツァでの風景ではありませんが。バカ速い!(モンツァでは330km出たそうです)
当時のアルファロメオは本気だったみたいですね・・・そんな余裕あったのか疑問ですが。
このV10エンジンはF1に積むことを前提に開発されていたということも調べてみてわかりました。
プロカーというとBMW M1を連想しますが、164プロカーのレースも見てみたかったですね。
実車は2台製作されたようで、一台は現存。もう一台は「Cカー」のようなボディへと改修されたようです。
去年の夏、友人Mさんと中野のまん◯らけを覗いた際にこのキットを発見(2,000円)
セコハンなのでシュリンクパッケージされてましたが価格も価格なので即買いしました。
すぐに喫茶店に移動して中身を確認したら・・・特徴的なリアの造形はリアシート上部が露出している入浴状態。
このお店ではノーマルの164も売ってましたが、そのノーマルボディにへんてこりんな造形のインテリアパーツと
ホイール、タイヤ、リアウイングを差し替えたプロポーションキットのようでした。
すっかり肩透かしをくらいましたがテンションの上がった気持ちは抑えられず
手持ちの1/43キットのパーツを複製して「雰囲気プロカー」を製作したという流れです。
エンジンはタメオのフォードV8を2個エポパテで複製して途中で切断・接合してV10にしました。
真鍮パイプを潰したファンネルや半田を曲げたエキゾースト等は写真を見ながらでっち上げ。
ギアボックスやアッパーアーム・ロアアームは1/43アルファロメオT185のパーツを流用し
ブレーキダクトやエンジンスターターガイド(?)等はプラ板で工作しました。
何気に大変だったのはホイールハウスのカット以外は無垢のボディを
エンジン、フェンダーインナー、ギアボックスが収められるよう削りたおしという作業。
おそらくこの作業が後のリアボディの歪みへと繋がってしまったかもしれません。
レジン製リアウイングはとんでもなく変形していたのでプラ板で作り直しました。
バキュームのウインドウは厚さにムラがあり、黄変も激しかったため使用は諦め。
曲面を作ったプラ板を切り出して貼り付けました。
ボディ一一体のフロント・リアのレンズ類(塗り絵ですね)はお湯まるで型を取ってクリアレジンで複製。
最初は複製したクリアレジンのフロントライトを使おうと思いましたが
気が変わって1/24タミヤサンクターボのレンズを切り出してはめました。
リアテールレンズはクリアレジンで複製したものを塗装して装着しました。
という感じで25~6年前に鮮烈な印象を与えてくれた雰囲気164procarを作ることができました。
去年は初めて1/43のキットを3つ作りました。今年はちょっとお休み。
来年にはサスアームを提供してくれたアルファのダメな子。185も作って並べたいな。