暫くモーターサイクルが続いていたのでクルマの製作に戻りました。
古のキットばかり作っていて最新のキットはほとんど作ってません。
ハセガワの新製品は発売されれば買ったりしてます。
タミヤの240Zやアオシマのトヨタ2000GTの後期とか昔ならすぐ飛びついてたと思いますが何故か購入に至らず。
最新のキットを発売後すぐに作ったのはフジミのロータスヨーロッパ。それとて8年も前。
最新のキットはどんなもんか。ということでハセガワのジェミニ イルムシャーを作ってみることにします。
発売されて即購入。このキットも発売から5年も経っているので最新とは言えないのですが。
キット化されたのは後期型の方で、いずれバリエーションで好きだった前期型が出るのでは・・と待っても待っても出ない。
モデルカーズ誌で前期型への改造作例がありましたが、どうやらバンパー交換レベルでは前期型へのバリエーション展開は難しいとのこと。
バリエーションはハンドリングバイロータス、イルムシャーターボや発売何周年だかのいずれも後期型ベースの車両ばかり。
これ以上待ってもおそらく発売されそうにないのでプラ板・パテで前期型へと作ってみることにします。
何故前期型が好みかと言うと新車登場時のCMはもちろん、
青や黄色の素敵なボディカラーとジウジアーロによるヨーロピアンなデザイン。
当時のジウジアーロのデザインアイコンであるフロントの造形がボディサイドに回り込まない端正な佇まい。
フィアットウーノやランチアテーマの雰囲気を感じさせるデザインが素直にカッコいいと思いました。結構本気で買おうかと。
いすゞアスカあたりもヨーロッパ車の雰囲気で「Europian spirit by ISUZU」だったかリアウインドウにステッカーが貼られていたりかなりドイツ車を意識していた時代でした。
後期型のボディ。バリエーション展開のためフロントフード・フロントバンパー・リアバンパーが別パーツ。
キットのバンパーとボディの合いは最高!何も問題は起きません。
後期型バンパーを切り刻んで再構築すればなんとかなるかな。。と眺める。
ボディ側、フロントグリル装着パネルをカット。
実車の写真を見ながらマーカーで印をつけて。
エッチングソーなど使わずリューター鋸でバッサリといきました。
切り出し終了。
切り出したエアインテーク部分の左右外側とウインカー部分の真ん中あたりをカットして再接合へ。
エアインテーク左右は1.5ミリ詰めて接着。ウインカー部分は2ミリカットして接着。ウインカー上部もカットして天地増し。
ガタガタだけど気にしません。
バンパー本体に戻します。
エアインテーク部分は後期型よりグッと角度がついているので奥側にスラントさせました。
ウインカー部分は中央寄りに配置して外側にプラ材を突っ込んで接合。
ガタガタなのは気にしません。
接合には瞬間接着剤以外使いませんでした。以前作ったコロナ改カリーナも似たようなことをやりましたが
溶剤系を使った部分はいつまで経っても溶剤が揮発し続け結構残念なことになってます。
そのあと作った切断アオシマセルボは全て瞬間接着剤のみの使用だったのでほぼ退けは発生してません。
ボデイ側。バンパー上の部分は前期と後期では天地寸法が全然違います。
後期のシュッと洗練されたフロントライト・グリルのためボディを天地に大きくとってます。
この部分を1.5mmほど削って細くします。
このあたりが前期型へのバリエーション展開を難しくしているのかも知れません。
ボデイ横から。
後期型のウインカーはサイドに回り込んでいます。斜めになった部分から垂直に落ちている部分がさっきの1.5mm削った箇所。
マスキングテープを貼って形を転写。
左右3枚ずつ0.5mmプラ板で形を切りだし。
1枚使わず2枚で。外側のをした方向ちょっとずらしてフェンダー上から伸びるラインと繋げました。
隙間があるのはこの段階では気にしません。
ゴリゴリの造形にイージーサンディングを流し込んでベビーパウダーを振りかけて固めました。
光硬化パテを盛ってさらにゴリゴリ削って粗造形終了。
ここまで形になれば前期型への造形は何とかなりそう。一度サフ噴いて細かい詰め作業へ。
イージーサンディングが透けて元々の後期型造形が見えますがきちんと埋まってます。
やはり前期型のこの部分が好きです。
ジウジアーロのオリジナルデザインはあくまでもノーマル車体で、そっちはまたケレン味のないシンプルながら完成された佇まいです。
一方イルムシャーのエアロパーツは走りを感じさせる迫力のあるもの。何よりも「ヒトデ」と呼ばれるホイールカバーがとてもよく似合って!
サイズは違うけどランチャテーマと同じ流れだなぁ。カッコいい。
・・・ボディカットすればテーマ作れるかも・・・
リアはそのまま。テールレンズ以外は何もやらないつもりです。
続く。