1064話)南天門自然植物園のナラ

南天門自然植物園で森林再生の中心になっているのは落葉広葉樹です。なかでもナラがおおいのです。リョウトウナラ(遼東櫟)、モンゴリナラ(蒙櫟)、ナラガシワ(槲櫟)、カシワ(槲樹)の4種がこれまでみつかっていますが、なかでも多いのが前2者です。おもに北向きの日陰斜面(陰坡)に繁っています。(上の写真)

10年近く前に管理棟から最上部(南天門という地名があり、地図にも記載されています)までのコンクリート階段をつくり、その後、ナラ林の中心部までの水平道をつくりました。そこに調査区を置き、1本ずつの樹高と胸高直径を測定・記録しています。

コンクリート階段ができ、水平道はまだ、という時期に、私は定点観測用の1本を決めていました。階段のすぐそばにあるスラーッとした木です。モンゴリナラの典型的な樹形をしています。



ここまで登るときはたいてい李向東さんがいっしょですので、彼に株元に立って物差しがわりになってもらっていました。ところが下枝が繁ってくると、立っている彼がみえなくなってしまったので、中断しました。久しぶりに彼に立ってもらったのです。



それにしても、大きくなりましたねえ。このところ、1年に40~50cmは伸びますので、まもなく10mに達します。
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