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215話)大寨再訪(2)

 ほぼ30年ぶりに大寨を訪れたのですが、以前の記憶とつながりません。いちばん大きな変化は、緑いっぱいになっていること。村の背後にある虎頭山は、いつのまにか森林公園になっていました。ガイドの女性によると、1991年から「退耕還林」をはじめ、100種類ほどの樹木が育っているそうです。
 退耕還林が政策として実施されたのは2000年だったと思います。全国に先駆けてはじめたんですね。まあ、こんなことができるのは、大寨はその知名度を生かして、数多くの企業誘致や、起業ができたからでしょう。農業以外のところで収入を確保できたから、やせた畑に頼らなくてもよくなった。かつての鉄姑娘(鉄の娘)・郭鳳蓮さんは、いまでは有能な経営者。
 中国の農村をみつづけて感じるんですけど、農業だけでは生きていくのがせいいっぱいでしょうね。それ以外の産業と結びつくことが必要だと思います。最低限、農閑期の労働力をいかす仕組みがないといけない。大寨はそれをしたのだと思います。
 観光客もけっこう多いんですね。虎頭山森林公園と展覧館で1人40元。駐車料、ガイド料としっかり払いました。収穫した雑穀なども、きれいにパックして、みやげものとして売られています。私は「大寨春」という白酒(バイヂウ)を買いました。大寨の名があればこそで、ほかではまねができないでしょう。
 写真は前号と同じ場所のものです。私が立っているところがいちばん緑が濃いのですが、比較のためにこの写真をつかいます。
 最近の大寨についての記事がつぎのところにあります。
http://peopleschina.com/xinwen/txt/2008-12/08/content_168994.htm
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