1347話)私のこどものころ 山菜

 山菜

山菜採りにもよく行きました。いちばん熱心だったのはワラビです。ワラビの味噌汁が私は大好きで、それはいまでも変わりません。大人たちはゼンマイのほうに熱心だったと思います。ワラビも一部は干して保存して、煮て食べることもありましたが、それは例外で、たいていは一時期のものです。ゼンマイは下ごしらえに手間がかかりますが、長く保存して食べることができるので、それを大切にしたのだと思います。

それから両親はサンショウの葉を大量につんてきて、佃煮にしていました。山のあちこちにあったんですね。

大人になってから、東北、北陸の人と知り合うと、私の故郷を含め、西日本の山菜文化はほんとに貧しいと感じます。山菜の代表格のタラノメ、コシアブラ、ウコギをはじめとするウコギ科のものも、食べはしませんでした。コゴミ(クサソテツ)の記憶がないので、なかったのだろうと思っていたら、数年前に帰省したとき、家の近くにもたくさんありました。でも食べてなかったのです。

フキ、ミツバ、セリは食べましたが、これはむしろ野菜の部類かな。

山菜採りにもよく行きました、なんて書きながら、その貧弱さに驚いているんですよ。結局は、私のばあい、ワラビだけなのか! タケノコがあるか。といっても、私の実家には竹藪がなく、近所からお裾分けをいただくだけだったですね。思いだすことがあったら、また書きます。
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