1179話)ひさびさに味わう旱魃

緑の地球ネットワークの会報『緑の地球』にも最近書いたのですが、1990年代、西暦奇数年の大同はかならずといっていいほど旱魃でした。とくに1999年は「建国いらい最悪の旱魃」と呼ばれ、高所の村では「蒔いた種ほどもとれない」と嘆いていました。2年後の2001年はさらにひどくて、「百年に一度の旱魃」と呼ばれていたのです。
ところがそれ以後、旱魃の記憶がないのです。勘違いではいけないと思って、大同事務所に確認すると、「あるにはあるが、あのころほどひどい旱魃はない」とのことでした。私たちの緑化事業の成果があがりだしたのには、そのような背景もあったのです。
ところが2017年。新たに協力をはじめた張家口市蔚県の協力プロジェクトでみるかぎり、また旱魃だったのです。
緑の地球ネットワークが派遣した8月の協力ツアーは、プロジェクトへの山道が雨で流され、近づくことができませんでした。9月の大阪市RR厚生会とイオンリテールワーカーズユニオンのツアーはやっとの思いで現場に到着し、補植作業をしました(写真)。
本来ならこの時期、青草におおわれて、植えた松苗はみえないのですが、草は前年の枯れたものがめだち、青いものはほんとに短いのです。マツも枯れたものがあり、さらに二度芽(土用芽)の出たものがありました。春に伸びはじめた芽が水不足で止まり、その後の雨でまた伸びはじめたのです。春から初夏にかけてひどい旱魃だったことを裏付けています。この地方の自然条件の厳しさを改めて痛感しました。
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