1194話)最高の花見!

このブログ、中国の友人も読んでくれていますので、今年の桜花についての報告です。この冬は近年になく寒くて、ブルブルッ。桜の開花も遅いかな、と思っていたら、3月が史上初といわれる高温つづきで、例年より1週間から10日も開花が早かったのです。前中久行先生によると、桜は寒さにあたって休眠を破られるので、寒い年のほうが開花が早くなる傾向があるそう。

4月7日の土曜日、その前中先生の案内で、能勢妙見山の中腹の江戸彼岸の群生をみにいくことになっていました。日本の街中(だけではありませんが)の桜の大部分は染井吉野です。江戸彼岸と大島桜を両親として生まれたもので、接木によって増やされたものが全国に広がりました。すべてが克隆(クローン)ですから、同一地域ではただの一色で一斉に開花します。

しかし妙見山では主だったものだけでも、江戸彼岸、大島桜、山桜、霞桜、染井吉野などがあります。同じ品種でも花の色も開花の時期も微妙にちがいます。ですから、ちょっと遅いかなと思われる今回でも、残っているものがあるはず。

現場に着いてみると、たいていの木がまさに満開なんですね。江戸彼岸のピンク、大島桜の白を両極に多様な色に咲き誇っています。そして、染井吉野のように花だけが咲いているのではなく、葉も芽生えているのがまたいいのです。

参加者18名は大満足でした。麓から中腹まではケーブルカーですが、中腹から山頂まではリフトです。山頂には法華経のお寺があります。前日までは暖かかったのですが、この週末は急に気温が下がりました。リフトの軌道は風が吹き抜け、とても寒かったのです。

歩き足りない思いの有志は大堂越と呼ばれる山道を歩いて下りました。途中、台場クヌギといって、炭焼きの材料を採るために独特の仕立て方をした櫟の群生をみました。(クヌギは中国語では橡木でしょうか?)。林業遺産として、能勢電鉄が保存しているもののようです。その横には以前に使われていた炭焼きの窯がありました。こうやって山中で炭に焼いて運び出すと、生の原木より重量がたしか6分の1に減るのだそうです。
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