中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
1115話)南天門自然植物園の変遷(3)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/7d/bc5ca326f2d58816f10e2e76bb1b1849.jpg)
それらの自然林をみたことで、緑化にたいする私たちの信念も大きく変わってきました。森林が成立する自然の条件はたしかにあるのです。どこでもとまではいわないけど、あるところにはある。
それなのに、山という山が丸裸になっているのは、人為的な要因が大きいのです。まずは過剰な耕作、つぎに過剰な伐採、過剰な放牧、その原因としての過剰な人口。
余計なことですが、原油価格があがると、石炭価格も上昇します。大同は石炭産地ですから、農村でも石炭をつかうことがあったんですけど、価格が上昇すると農民には買えません。その圧力が山にむかうんですね。ニューヨークあたりで原油価格が揺さぶられると、太行山の山の木が失われるのです。風が吹けば桶屋が儲かる、どころではありません。グローバルに動くわけです。
では、なぜここでは森林が自然に再生してきたのでしょう。ナラの標本をとって年輪を調査し、周囲を観察するなかで、森林再生のストーリーを組み立てました。
この山のふもと、村に近いところにアブラマツの造林地がありました。1960年代に植えられたものです。20年もたつと、下枝が燃料としてつかえるようになります。村の近くでまかなうことができれば、山のうえまで登ってくる人はいなくなります。そのうちに村からの道も灌木におおわれてしまいました。
人が木を伐ったり、放牧をしなければ、森林はほんとうに再生してくるのでしょうか。立花先生の植物園計画は、さらに大きな意味をもってきたようです。
それなのに、山という山が丸裸になっているのは、人為的な要因が大きいのです。まずは過剰な耕作、つぎに過剰な伐採、過剰な放牧、その原因としての過剰な人口。
余計なことですが、原油価格があがると、石炭価格も上昇します。大同は石炭産地ですから、農村でも石炭をつかうことがあったんですけど、価格が上昇すると農民には買えません。その圧力が山にむかうんですね。ニューヨークあたりで原油価格が揺さぶられると、太行山の山の木が失われるのです。風が吹けば桶屋が儲かる、どころではありません。グローバルに動くわけです。
では、なぜここでは森林が自然に再生してきたのでしょう。ナラの標本をとって年輪を調査し、周囲を観察するなかで、森林再生のストーリーを組み立てました。
この山のふもと、村に近いところにアブラマツの造林地がありました。1960年代に植えられたものです。20年もたつと、下枝が燃料としてつかえるようになります。村の近くでまかなうことができれば、山のうえまで登ってくる人はいなくなります。そのうちに村からの道も灌木におおわれてしまいました。
人が木を伐ったり、放牧をしなければ、森林はほんとうに再生してくるのでしょうか。立花先生の植物園計画は、さらに大きな意味をもってきたようです。
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