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393話)菌根菌の菌糸

 箱石海岸の松林では、地表を片づけるだけでなく、トレンチを掘って、木炭の粉を埋めてありました。だいたいの場所を思い出して、小川眞先生がそれを掘り出してみせてくれます。すると、そこにマツの新しい細根。

 驚いたのは、そこにキノコの菌糸がびっしりと張っていることです。たんに木炭を埋めただけでなく、それにキノコの胞子液がかけてあったそう。そのキノコはなんでもいいかというと、そうではありません。マツと共生する菌根菌でないといけません。代表的なものは、アミタケ、ヌメリイグチ、チチアワタケ、ショウロ、といったところ。

 そのような土壌微生物は、木炭とたいへん相性がいいようです。木炭にはたくさんの空隙がありますが、そこが菌根菌のいい棲み家になるよう。そして、マツの根も木炭がすきで、そこに集まりますから、菌根菌とマツの根がスムースに共生するわけですね。白くみえているのが菌根菌の菌糸です。
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