1123話)南天門自然植物園の変遷(10)

敷地の入り口近くの平坦地に管理棟を建てました。以前は流黄水という名の村があったところです。近くに湧き水がつくる池もありますので、生活にも便利。

大同事務所の武春珍所長の依頼でできあがった完成予想図をみてびっくりしました。おしゃれできれいなデザインなんですね。とにかく彼女は、なにをするときも、ハオカン・プーハオカン(好観不好観)を最重視していました。きれいか、そうでないか、です。

でも、そんな建物、ここを取り巻く環境には完全なミスマッチです。そのうえ、そこから無精髭の李向東さんが顔をのぞかせる場面を想像したら、もういけません。説得して、やりなおしてもらいました。

最初は電気もなかったのです。あまりにも不便だと思って、内蒙古の牧民がつかう風力発電をいれたんですけど、ちゃんと回らないといいます。「風が弱いからだよ、もっと高いところにあげよう」というと、「窓からみえないところにおいて、盗まれたらたいへんだ」といいます。

とにかく安普請ですから、雨が漏ったり、物置が壊れたり、いろんなことがありました。でも、こうやって拠点をつくって、人がいるようにするのは、とても重要なことです。
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