811話)池

 南天門自然植物園の池です。直径が10mちょっと。しばらくまえにも書いたように、最終的にこの場所を選んだ大きな理由は、この池があったからです。樹木を植えて育てるために、水の確保はきわめて重要です。そして、できることなら、地下水にたよりたくない。

 その当時、水源は2か所ありました。最初にみたのは、7月で、雨の多い時期。この池の北側に湧きだし口があり、東側にも小さな湧きだし口がありました。でも、東側のものは湧出量が小さく、涸れている期間も長いのです。

 最初のあいだは、この池に水中ポンプをいれ、直接、水を利用していました。その後、水量調査をはじめたので、この池の20mほど下流に、コンクリート製の貯水槽をもうけ、そこから水をくみ上げることにしました。そして、池と貯水槽のあいだを水路でつなぎ、そこにVノッチを設置して、流量調査ができるようにしたのです。いまはさまざまな事情で調査を中断中です。

 水はとてもきれいです。地中から湧きだす水ですから、当然です。沸かせば、問題なく飲用することができます。でも、生水は飲まない方がいいのです。「ここの水はだいじょうぶ」といわれて、広霊県の水神堂の水をその場で飲み、さらにペットボトルで持ち帰り、ホテルでウイスキーの水割りをつくって飲んだところ、みごとに下痢をしました。
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