288話)中国でもゴボウを食べる

 この春、ツアーとツアーのあいだの半日、前中さんにさそわれて、大同の市場をみにいきました。野菜も果物も、ものすごくたくさんの種類と量がでていて、びっくりしました。

 私たちが最初に大同での協力活動にとりくんだ1990年代初めには、春のこの時期、ほんとに野菜がなかったんですね。前年に収穫されたハクサイは古新聞につつんで保存され、3月くらいまでは出回りますけど、4月になると尽きてしまいます。春の野菜は5月も末にならないとでてこない。あるのはモヤシとネギくらいだったでしょうかねえ。

 いまはなんでもあります。ひとつの原因はビニール温室が行き渡り、冬でもいろんな野菜が栽培されるようになったことです。もうひとつの理由は、交通が便利になり、たとえば南方からでも、いろんな野菜や果物が流通するようになったことです。

 私にとって意外だったのは、ゴボウがでていたこと。中国では、ゴボウの種を漢方薬としてつかうことは知っていました。精神安定剤だったかな? でも、根を食することはしませんでした。中国の書物に、「日本ではゴボウの根を野菜して食べ、なかなかにおいしい」などと、わざわざ書かれているほどでした。ところが今回、ちゃんとならんでいました。しかもポリ袋に詰められて。写真の段ボールには「生鮮牛蒡」と書かれていますので、まちがいありません。いつから食べるようになったんでしょうね?
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コメント
 
 
 
你好 (中国山西大同陈尚士)
2009-06-13 13:02:17
牛蒡子は漢方薬で薬用部分は果実だけです。疎風、透疹、咽の炎症を消す作用があります。精神を安定させる作用はないようです
 
 
 
陳先生は食べますか? (高見)
2009-06-15 07:06:16
陳先生、ありがとうございます。うろ覚えで書くのはよくないですね。またまちがえました。ところで陳先生はゴボウを食べたことがありますか?そうたくさんの人が食べるとは思えないんですけど、食べるようになったのはいつごろからでしょうか。
大同のあちこちで、野生になっているゴボウをみます。もともと自生しているものなのか、どこかで栽培されていたものが逃げ出したのか、わからないでいます。
 
 
 
Unknown (中国山西大同陈尚士)
2009-06-28 06:40:54
わが家族も周りの家族も食べたことがないんです。
大同のゴボウは南中国からきたのかもしれません。
 
 
 
大同でもよくできますのにね (高見)
2009-06-28 16:21:51
陳先生
ありがとうございます。大同でもゴボウはよくできるんですけどね。種を持ち込んで、平旺の環境林センターで育てたら、ほんとによくできました。でも、誰も食べません。そしたら野草のようになって、何年も生き残っていました。
それだけでなく、野生のものを、あちこちでみかけます。カササギの森の谷底の水の多いところに自生しています。霊丘県の桃花洞のところでも大きく育っているのをみました。恒山の参道の近くでみたこともあります。
自生したものか、それとも栽培作物がエスケープしたものか、よくわからないんですけど、自生の可能性もありますね。
 
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