798話)小学校付属果樹園をつくる

 思いついたのが、小学校に付属果樹園をつくる、ということです。どこの村でも、果樹を植える希望があります。その希望をかなえ、収入があがるようになったら、その7~8割は管理した農家の取り分とし、残りを学校に集めて、失学児童の就学保障をはじめ、教育条件の改善につかってもらう、ということです。

 青年たちはすぐに賛成してくれました。ところが、村の長老たちから猛反対をくらったそう。ここは日本軍にひどい目にあったところだったんですね。村の人たちにとっては、にっくき日本、だったのですよ。青年たちが、村に泊り込んで、説得してくれたのだそう。

 1994年の春、私たちのツアーが大同を訪れたとき、この村にもぜひくるように、といわれました。スケジュールを変更し、訪れました。大勢の人が私たちを囲んで、みています。どうして手伝わないの? 私がそうきくと、それはよその村の人で、日本人がくるときいて見にきた、ということでした。
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