1048話)カササギの森の谷(2)

年間降水量の平均が400mmのこの地方で、土石流や洪水がしばしば起こります。局地集中的にふる雨は1時間70mmを超えることもあり、植生の貧しいために、容易に災害に発展するのです。2003年7月23日にこの谷で発生した土石流では下流の村で4人が犠牲になりました。

そのときに谷のこの一帯で、直径40以上もあるポプラがなぎ倒されましたし、その他の灌木などはすっかり流されてしまいました。深いところでは土石流は4.2mにも達したのです。

10年あまりもたって、以前と変わらないくらい、いろんな植物が育ってきました。とくに多いのがヤナギで、いくつもの種類のものがあります。(上の写真)

これはヤナギハグミ(沙棘)です。秋になると黄色もしくはオレンジの実をたくさん食べます。この木の下に短い枝がたくさん落ちていました。誰かが、枝を折って実を食べたのでしょう。それを見て郭さんがいくつか実を口にふくみました。そして、「酸っぱい!」といって顔をしかめています。


タマリスク(檉柳・紅柳)だと思っていたのですが、そうではない、という人もいます。もっと小さな株が日本の園芸店で100元以上で売られている、と私がいうと、郭さんは「ここでは免費(無料)」だと応えます。


水辺にいろんな花が咲いています。代表的なものを。

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