はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

神のみぞ知るセカイ(5)

2009-07-24 19:41:08 | マンガ
神のみぞ知るセカイ 5 (少年サンデーコミックス)
若木 民喜
小学館

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「神のみぞ知るセカイ(5)」若木民喜

 ギャルゲーを愛するが故に、ギャルゲーマーたちから「落とし神」と呼ばれリスペクトされる男・桂木桂馬。駆け出し悪魔エルシィと共に倒した駆け魂の数はすでに5。とりつかれていた女の子の数は5。つまり本人の意思に反したリアルな女の子との接触が増えてきたということ。普通に考えれば喜ばしいことなのだろうが、桂馬にとっては面白くない。彼は現実に何も求めていない。彼の理想はギャルゲーの中にある。これ以上生身の女と接することなど……なんても思っても、嫌でも駆け魂は現れる……。
 本巻では2つ。プロレスを愛する熱血教育実習生・長瀬と、人形や月など美しいものを愛する九条の2人。2人とも、自分の中に強固な価値観を持っていて、それ故に揺らぎが少ない。それは同時に攻略の隙が無いということでもあり、桂馬も苦戦を強いられる。キャラ立ちがはっきりしているせいで攻めづらい、とうのは今までになかった展開で面白い。
 なにより良いのは、2人の価値観と桂馬の価値観がぶつかる瞬間だ。互いに譲れぬフェイバリットな視点を戦わせ、最後には認め合う、そんな友情のような一連の流れが燃える。

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