つきロボ 1 (ヤングジャンプコミックス・ウルトラ) | |
クリエーター情報なし | |
集英社 |
「つきロボ」中平正彦
おお「破壊魔定光」の人か、懐かしいな。と思わず手に取った。女の子とロボの組み合わせとかベタすぎて、普通だったら興味ももたないんだけど、この人の作品は好きなので。
肝心の中身は、というと。
人類が月で生活するようになった未来。ロボットアニメが、とくに「月面魔神グラドゥルス」が大好きな山本つきひは、ルナホッパーという特殊車両を使った競技で無理くりアームをぶん回しては悦に浸る危ない女の子。そんなつきひは、ある日「本物の等身大の」グラドゥルスが月面に実在することを知った。半信半疑でその場に向かってみると、大量のコンテナに埋もれるようにしてそれはそこにあり、しかもよくよく聞いてみると、造ったのは技術者である父親だという……。
元気いっぱいのつきひがとにかくかわいい。ロボットに対する愛、賑やかな友達関係、大人とのうまい付き合い方、あふれる冒険心と行動力。小さな体にみなぎるパワーを見ているだけで、なんだか気持ちよくなってしまう。思えばこの人女の子書くのがうまかったよね。萌えとかじゃない、純粋なかわいさがある。
ストーリーのほうは、リアルに存在する月面生活と、ファンタジーなロボの世界をいかに融合させていくのかが見所なのかな。敵はいないけど、それはそれでリアルでいいかも。そのうち出すとは思うけどね。
夢の持てない世の中で、できる範囲でどれだけ夢を見れるか、冒険できるか。たとえば現代に生きる僕たちにって、それはどういうものなのか。いろいろ考えさせられました。いい題材だと思います。次巻も当然の買いで。
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