はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

地を這う魚 ひでおの青春日記

2009-04-21 13:39:25 | マンガ
地を這う魚 ひでおの青春日記
吾妻 ひでお
角川グループパブリッシング

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「地を這う魚 ひでおの青春日記」吾妻ひでお

「失踪日記」、「うつうつひでお日記」でおなじみ吾妻ひでおの最新作は、自身の漫画家としての下積み時代を、当時活躍していた漫画家や編集者などとのエピソードを散りばめて回顧する青春もの。
 時間に追われる工場勤めからドロップアウトし、漫画家いててどう太郎先生のアシスタントに滑り込み、北海道出身の漫画家の卵6人で結成された北風6人衆としておんぼろアパート武蔵野荘で共同生活を送り、日夜漫画に関する熱いトークで盛り上がり、周囲の浮き沈みを眺め、己の実力のなさに呆れる日々。いつだってお金はなくて、でもたしかな夢があった。食費とタバコ代は削りつつもなんとか通いつめた喫茶店でだべりながら、その目ははるか未来を見据えていた。
 ストレートな骨子に反し、紙面には謎の生命体が行きかい生活している。一切説明のないまま軟体生物が空を飛び、ワニ人間が闊歩し、形容しがたい奇奇怪怪な生物がアパートの部屋に侵入してくる異様さにクラリとさせられる。

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