はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

チャンネルはそのまま!(1)

2009-04-18 20:57:54 | マンガ
チャンネルはそのまま! 1―HHTV北海道★テレビ (1) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
佐々木 倫子
小学館

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「チャンネルはそのまま!(1)」佐々木倫子

「おたんこナース」、「月館の殺人」の佐々木倫子が贈るコメディ最新作は、「水曜どうでしょう」の北海道HTVをモチーフにしたテレビ局もの。しかし主人公・雪丸花子は女子枠ではなくバカ枠。しかもアナウンスではなく一般職の採用。
 そんなこととは知らない本人は、やはり同期の中でもとびきりのおバカ全開で、初日から大雨報道を猿救助に変えてしまう大活躍(しかも生)。だが視聴率は昼のニュースにも関わらず二桁に乗せたし、その後もトカゲの捕り物や犯罪者の逮捕報道に一役買ったりと、不思議な八面六臂。普通にしててもボケてしまうキャラと明るさで、なんだかんだと顔は売れてるし、テレビウーマンとしてはまずまずの出だし。
 同期の真面目君・山根は当然面白くない。入社試験時から一緒で、そのバカっぷりを側で見続けてきただけに、何事もそつなくこなす優秀な自分がバカ枠のお守り扱いされるのが心外。
 これまた同期のアナウンサー・花枝は、整った顔立ちはもちろん新人らしからぬ落ち着いた立ち居振る舞いで、早くも周囲からはベテラン扱い。「フレッシュさがない」なんて言葉に本気で悩んだりもするが、逆にどんなアクシデントにも顔色ひとつ変えずに対処できる冷静さを前面に打ちたて、しっかりと自分の立ち位置を確保した。雪丸の誤字だらけの原稿を初見で正確に読みきる様は圧巻。
 普通人と変人のギャップで笑わせる独特の手法は相変わらず冴えている。ものがものだけにネタならいくらでもありそうだし、「水曜どうでしょう」のあの人もしっかり出演したりしていて、内容的にも北海道HTVファンに訴求力は強い。これから期待できるシリーズの始まりだ。 

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