J's日誌

中小企業診断士、経営管理修士(MBA)、事業再生士補、AFP。某NPO法人フットサル連盟副理事長。

中南米野球はなぜ強いのか

2017-03-21 23:59:59 | Book Review




WBC準決勝前日、という微妙なタイミングだが
前から気になっていた本、読んだら引き込まれた。

中南米野球はなぜ強いのか――ドミニカ、キュラソー、キューバ、ベネズエラ、MLB、そして日本
クリエーター情報なし
亜紀書房


一言でいうと、日本からなかなか行けないエリアで
あるにも関わらず、効率的・丹念な取材による力作。


特に各国の英雄、MLBやNPBで活躍した往年の名選手や
彼らの指導者にアクセスしてのインタビューが興味深い。



ドミニカ、オランダ領キュラソー、キューバ、ベネズエラ。
何となくイメージはあっても、渡航歴のある人は少ないのでは。

それぞれの国の野球事情があり、育成の仕組みも異なるが
日本とは比べ物にならないハングリーさが強さの根底にある。


その一方で、十分な教育を受けていないことが試合における
集中力の欠如や様々な誘惑に負けて規律を保てないという話も。

間違いなく身体能力では上回るのに、教育や精神面での弱さが
プレーにも影響する、というあたりはWBCの結果ともシンクロする。




その裏返しのように語られる、日本野球の話も実に面白い。

NPBを経験したことのある各国の元選手達は口を揃えていう、
日本では野球の基本と規律を学んだ、練習は大変だったが、と。


そう考えると、ドミニカで生まれカープアカデミー、広島を経て
MLBで成功したアルフォンソ・ソリアーノのこともよく理解できる。

これを書いているのはWBC準決勝の前だが、日本も限られた戦力で
優勝できる可能性もあるし、MLBでの日本人選手への期待も膨らむ。




キューバとか行ってみたいけどね(-_-;
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