その他の3種目については、成績一覧をミニ国②に写真として掲載したのでご覧いただきたと思っている。
成年女子は、愛媛国体への通過枠が4と有力視されていた中で、出だしが2連敗だったが3戦目からはしっかり立て直し、結果3勝2敗の3位となり出場権を獲得した。選手構成は昨年のメンバー高橋梓海(日体大)・平舩文(東北銀行)に今年大学生となった塚本佳苗(國学院大)と柳田桜子(東北福祉大)の布陣だった。惜しい試合もあり2位宮城とは紙一重であった。
少年男子は、成年男子と一緒に大船渡合宿を行い優勝を目指していたが、吉田俊暢・小野寺翔平の2枚看板の調子が今一つで3位に甘んじたが、その中にあって高橋栄太は自分の持ち味を出し、チームにとって貴重な2勝を挙げ健闘貢献した。
少年女子は、大会前から戦力的になかなか厳しいと思われていたが、選手個々は大野美恵(大野高)・菊池愛蘭(水沢高)・長岩楓子・千葉満月(専北)の布陣で健闘したが、勝利までは届かなかった。その中にあって長岩は自分の持ち味である速攻強打で2勝を挙げ気を吐いた。今年は残念ながら負けはしたが、来年以降のことを考えると中学生にはレベルの高い子供たちも多いので、他県への流出を止め、岩手に残ってもらう手立てを講じなければならないと思っている。
総括として振り返ってみると、今回のミニ国は総力を挙げて戦った昨年の岩手国体の次の年であり、強化予算やスタッフ的にも削減を余儀なくされ大変難しい状況にあったが、外人部隊のない地元勢だけで挑んだ岩手国体を遺産に、大変重要な大会であった。
その意味では、4種目総得点16点の青森県には1点及ばず、15点を獲得し総合2位には甘んじたが、2種目が東北ブロック予選を突破、全県出場の少年男子を加え4種目中3種目が、9月30日より開会される愛媛国体の出場権を確保したことは、非常に意義あることであり県強化部としても大変良かったと安堵している。