社長の卓球日記

卓球の遠征記、その他日々感じたことを

全日本卓球選手権大会雑感!

2012-01-23 15:03:13 | Weblog

 今年度の全日本卓球選手権大会を振り返ってみると、全体的には若手(若年層)の活躍が目立ち、いつもの年以上に活気のある大会となったと感じた。

 種目ごとに振り返ってみると、ジュニア男子では丹羽孝希(青森山田)が3連覇を達成し同年代では敵なしといったところで文句のつけようがない。また村松雄斗(エリートアカデミー・中3)はベスト4に入り攻守を備えたスケールの大きいカットマンであり、松下・渋谷氏以来の期待の星である。

 女子ジュニアでは、小学5年コンビの平野美宇(ミキハウス)が決勝では谷岡あゆか(エリートアカデミー)のカットを攻め切れず2位に甘んじたが、攻撃選手同士では進境著しいところを見せたし、伊藤美誠(豊田スポ少)もベスト8に食い込み、今大会も注目を集めた。

 また、加藤美優(小6)は一般女子シングルスで5回戦まで進み、来年度からはエリートアカデミーに進む予定であり、より一層のレベルアップに期待したい選手の一人になった。

  男子ダブルスでは、水谷・岸川組が昨年の雪辱を果たし2年ぶり5回目となる貫禄の優勝を果たしたが、ここでも高校3年ペアの共田・加藤組(愛工大名電)が前年のチャンピオン松平・丹羽組を下して決勝まで進んだことも驚きであった。

 女子ダブルスでは、抜群のコンビネーションを見せた藤井寛子・若宮三沙子(日本生命)組が3連覇を成し遂げ、若宮は松平賢二(青森大)とくんで混合ダブルスも優勝、2冠を手中にしたことはある意味での快挙であったし、また女子シングルスでもベスト8に入り力がついたこと証明してくれたのである。

 男女シングルスについては前述したが、ベスト4まで勝ち上がった松平賢二(青森大)や岸川を4-3で下しベスト8入りの時吉佑一(時吉スクール)、吉村と好試合を演じた久保田隆三(シチズン)選手らが印象に残った。同じく一般男子シングルスの出雲(小6)も1・2回戦を突破3回戦まで進み大健闘を見せた。

 女子では、ベスト4まで勝ちあがった若手の田代早紀(日本生命)も予想通りに力のあるところを見せ、今後の活躍に期待を抱かせてくれた。

 岩手県出身選手では、残念ながらどの選手も驚くような活躍は出来なかったが、それぞれの若い選手には飛躍の素地は着々と出来つつあると思うし、岩手の選手にもに潜在能力を感じる選手が多数出て来ているので、個々の努力と意欲はもちろんのこと、後はレベルの高い場慣れ(県外合宿や大会参加)などの環境作りと、指導者の熱意・指導力のレベルアップがマッチしていけば近い将来きっと全日本でランク選手が生まれてくるのも夢ではないと感じている。

 岩手国体まであと4年である。