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旭川護岸復旧工事1

2024-03-17 21:02:19 | 秋田の季節・風景
2023年7月中旬の大雨の増水により、秋田市中通(川反の対岸、四丁目橋下流付近)の旭川の護岸が崩落。その上を通る県道28号(土手長町通り)の歩道も崩れた。直後の記事応急処置された7月下旬の記事
四丁目橋たもと~五丁目橋たもと(五丁目橋交差点)間の全面通行止め、歩道のみ通行止めを経て、2023年11月20日から北行き車道(と引き続き歩道)を終日通行止めにした本格的な復旧工事が、2024年3月中旬までの予定で始まっていた。
五丁目橋交差点。北行き車線が封鎖(封鎖区間内の車は工事関係車両)

四丁目橋たもとの歩道(信号機は作動しています)
開始と同時期に入院してしまったので、現場はなかなか見られなかった。SNSの投稿もあまりなさそうだし、報道も少なく、写真が出ても上の写真のような道路部分だったりして、現場=川の中の状況が分からなかった。
退院して1月下旬。
五丁目橋から上流方向
川幅の半分ほどに土を盛って県道とつなぎ、重機が下りているが、遠いし、盛土にさえぎられてよく分からない。また、南行き車線からは、距離と高低差により、ほぼ見えない。

被災直後と同じく、四丁目橋からはよく見える。道幅が狭く、迂回車両で通行量が増えてしまったけれど。
ちなみに、被災直後の通行止め時には、大町通りの南側、新政酒造付近で北行きが渋滞気味で、秋田駅行き新屋線が大町五丁目交差点を抜けるのに時間がかかった。現在はそのような事態にはなっておらず、通常並みの流れ。信号機のサイクルの調整などしているのだろうか。


(再掲)被災直後
護岸のブロックが川に崩れ落ち、それによって歩道部分がたわんで沈んだ状態だった。

1月下旬
川の中央部に、護岸と平行に盛土をして、川の水が入らないようにするとともに、その部分に重機が入っている。
崩れた護岸と歩道は、表層や上部だけでなく、下の土の部分も掘って削り取られている。歩道部分が完全になくなって、川底レベルまで掘り下げられた感じか。
工事区間の街路灯は、何本か一時的に撤去されたようで、現地に横倒しにされたものも。街路樹のシダレヤナギは、以前からなくなっていたので、工事に伴う変化はなし。
2月初め。県道歩道から。歩道の先が削られて落ち込んでいる

2月中旬
削って掘られたところに、グレーの物体が並び始めた。通行止めされた県道部分には、
グレーの物体が積み上げられた

拡大
ほぼ立方体のコンクリートブロック(?)で、一面だけが凹凸のあるタイル状に加工されている。これで護岸表面を覆う、つまり護岸ブロックなのだろう。専門的には「間知ブロック(けんち~)」と呼ぶらしい。

2月15日は、この時期の秋田では珍しい大雨だった。その直後。
増水


やや水が引いた時点での撮影なので、実際はもう少し増えたと思われる。盛土で隔てられた、護岸を掘った部分にも水が溜まっている。

当然、工事は中断。この後にも、若干雨が降って、しばらく続いたようだ。
2月下旬。うっすら積雪
ポンプでの排水も行って、工事再開。

橋の架替えなど川の中の工事は、冬の間に行われることが多い。これは、冬は台風や雪融けなどによる増水が発生しにくい時期だからだそう。今回は異例の2月の大雨で、その常識が通用しなかった。
この中断により、工事が遅れ、工期と通行止めが延長された。といっても、大きくは告知されていない。秋田県建設部道路課「あきたの道情報」ホームページには、延長のことも、そもそも「いつまで」通行止めなのかを示していない。
3月7日付 秋田魁新報によれば、規制解除は「4月上旬以降」。路線バスの迂回を告知する秋田中央交通公式サイトでは「令和6年4月上旬(予定)」としている。

写真が多くなったので、今回はここまで。続く
コメント (4)
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