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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

市営バス小ネタ

2012-09-20 22:39:08 | 秋田市営バス
昨日に続いて、バスの日便乗記事。秋田市営バス関連のちょっとしたネタです。
昨日と同じく、古い写真のため写りが悪い画像もありますのでご了承ください。

●旧塗装
市営バスの車体塗装の変遷を紹介したけれど、1985年度までに導入された路線用車両の塗装(2001年春で消滅)の写真はほとんど残っていない。
紹介していなかった、まともに写っている画像は、以下の3つくらい。
197号車(2000年9月撮影)
以前写真をアップした198号車と同型の三菱製中型バスで、この塗装で最後に導入されたグループ。
この車両導入当時は、「ワンマン」表示灯の設置が義務付けられており、それが不要となってからも残っているのが一般的だが、上の197号車では撤去されていたようだ。(198号車には残っていた)

191号車(2001年1月撮影)これは「ワンマン」灯が残っている
この頃の市営バスの中型バスといえば、この車両。
日野レインボーの初代モデルで、2灯式のヘッドライトや頭がボコっと飛び出たデザインが特徴。くぐもったような独特なエンジン音も印象にある。
市営バスの初期の冷房車の代表でもあり、真夏のバス停で、遠くから頭の出っ張ったバスが来るのが分かると、うれしかったものだ。

上の写真では、行き先表示の両側が黒いが、これは晩年に塗り替えられたもの。当初は197号車などと同じく、赤かった。
この市章は、円と中の「+」のバランスが変わっている。

この車の側面・後部の写真もあった。
雪の中の191号車(2000年11月撮影)
頭の出っ張りがよく分かる。
この塗装では、後部の上のほう(ランプ類~リアガラス)もグレーだったのか。(新塗装では白)


●日産ディーゼルの大型車
日産ディーゼルのバスを特集したことがあったけれど、秋田市営バスの同社製路線バスは、ほとんどが中型車だった。
真の大型車は、1988年度導入の223号車と224号車の2台だけ。
※1993年度のワンステップは、大型車として運用されていたが、実際は中型バスの車体を延長したもので、メーカーでは「普通型バス」と呼んでいた。

その唯一の写真。
224号車(2000年7月撮影)
翌年以降に導入される日産ディーゼル(富士重工ボディ)製中型車とはほぼ同じデザインであるだけに、幅の広さ以外は中型とほとんど同じ。
写真でも分かるかと思うが、この車両は、車体下部の肌色の部分が、オレンジ色に近いサーモンピンクのような塗装だった。

(再掲・参考)2台とも日産ディーゼル製(中型)だが、奥の268号車のほうが赤みが強い
この部分の色は、メーカーや製造時期によって微妙な差があり、日産ディーゼル製は赤みが強い傾向があったけれど、223・224号車はその中でも特に赤っぽかった印象がある。


●旗の取り付け位置
市営バスでは、祝日などに車両に国旗と市旗を掲出していた。
基本的に、正面中央の市章の辺りに「V」もしくは「X」型に棒を立て、向かって左に国旗・右に市旗を付けていた。
しかし、1992年と1994年度に導入された大型バス(1993年も大型が導入されたが従来通り)だけは、違った。
1992年度の「秋田八丈」塗装
上の写真のように、ヘッドライトの脇というか車体の角付近に垂直に棒を立て、そこに旗を付けていた。
矢印の位置

大型車として最後の導入となったいすゞ製1994年度車。窓の「新政」の広告も懐かしい
いすゞ製では、ウインカーより後ろに旗があり、「前面」というより「側面」か。
初めてこの取り付け位置を見た時は、旗が外れて引っかかってるんじゃないかと思ってしまった。

旗のポールを隅に寄せて、正面中央部をすっきりさせたい目的だったのだろうか。いずれにせよ、旗を立てない中央交通では、関係のないことになってしまった。


●液晶式行き先表示
市営バスとして最後の新車導入となった1996年には、2006年春まで交通局に残って“最後の秋田市営バス”となった日産ディーゼル製中型車5台(134~138号車)のほか、日野製小型車「リエッセ」も2台(65・66号車)導入された(先に中央交通へ譲渡)。

上記、日産ディーゼルの車両の記事で触れたように、1996年度の車両では、液晶式の行き先表示が設置された。
現在主流のLEDではなく、バックライト付きモノクロ液晶によるもので、とても見にくかった。
(再掲)こんな感じ

その液晶行き先表示の唯一の写真があった。
65号車(2000年9月撮影)
小型バスに合わせた、小型の液晶表示器が使われていた。
いちおう「泉・山王環状」と読める(見づらいのはカメラの性能のせいもあります)

中型バスの液晶は、4年ほど経っていったん他の車両に移設され、それもすぐに撤去されてしまい、結局フイルムに印字した幕式が最後まで残った。【22日訂正】他の車両に移設された時期は不明。最終的に(移設先車両で)撤去されたのが、初導入から4年ほど経った2000年夏だったはず。
小型バスのはいつ頃かは分からないが、やはり早期に幕式に戻された。
東京都営バスでも、1994年から2000年頃にかけて同種の行き先表示を設置していた車両があったそうで、やはり秋田市営バスは先進的(というか新しもの好き?)だった。
【2015年10月3日追記】写真の通り、バックライトの色は黄緑色だったが、導入されて間もない頃の中型バスでは、試験なのかオレンジ色のような色なのを見たことがある。
中型バスの表示器が、いすゞの中型バスに移設されたのは1998年春頃だったようだ。それが2000年夏まで使われた。
【2017年5月19日追記】秋田のバスでは行われていないが、大都市などバス会社によっては、最終バスや割増料金の深夜バス等であることを示すため、行き先表示の照明の色を変えているところがある(LED化後は外枠を点灯=関連記事)。バックライトの色を変えられたのは、それに対応するのが本来の目的だったのかもしれない。(以上追記)

市営バスの小ネタは、またいずれ。
コメント (6)
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