広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

笑顔のテントウムシ

2022-06-21 22:38:06 | 動物・植物
※この記事にはテントウムシの写真があります。昆虫が苦手なかたはご注意ください。

テントウムシがいた。

体長5ミリほどで、光沢のある黒に赤っぽいオレンジ色の点。
「ナミテントウ」。

日本人がテントウムシというと、赤地に黒い点のナナホシテントウを連想することが多い。実際、日本全土に広く分布する種だそうだが、僕は1度、遠目に見たことしかない。小学校1年生の時、教室に入ってきたもの。

一方、我が家の庭など秋田市内では、ナミテントウをよく見る。
ナミとは「並」で、この種も日本では一般的なテントウムシ。

「ナミテントウ」で画像検索すると分かるが、ナミテントウの甲羅(外羽、鞘翅)の模様はバリエーションが多い。
秋田で見たことがあるのは、写真の黒地に赤点(2紋)のほか、薄いオレンジ一色(無紋)、薄いオレンジに小さな点が19個(19紋)、の3パターン。
※19紋は、草食性で害虫とされる28紋のニジュウヤホシテントウと間違えそうだが、草食性は光沢がなく、肉食のナミテントウは光沢がある点で見分けられる。

子どもの頃見た、子ども向け書籍では、黒に赤点の写真しか出ていなかったから、それだけがナミテントウだと思いこんでいた。だから3タイプのテントウムシが同じ場所にいるのを見た時は、異種が仲良く同居しているのだと思ってしまった。
ネットの情報によれば、大別するとその3パターンだが、点の大小や形のバリエーションはとても多い。黒に赤点が4つの4紋もいる。
北日本では19紋型が多く、2~4紋型は九州方面に多いとWikipediaには出ているが、秋田では2紋は皆無ではなくそこそこいる。4紋は見たことがない。

昔図鑑で見たナミテントウは、赤い部分がほぼまん丸だったのだけど、秋田ではそれは少数派なのかもしれない。
冒頭とは別個体。赤の色味も違うかな
赤い部分が黒に侵食されて、ちょっとしたロールシャッハ・テストみたいな形。

そして冒頭の個体は、

きれいな三日月型の赤点。にっこりと笑顔のよう。

こういう柄のナミテントウは、見る位置(例えば頭側から)によっては目玉に見えそう。外敵から身を守る役に立っているのだろうか。

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2 コメント

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Unknown (網地 耕部、)
2022-06-22 22:09:16
今回のてんとう虫の模様、可愛いですよね。

虫嫌いな人は絶対に絶叫は確実だが、興味ありそうな人はついつい見に入ってしまいそうですよね。
返信する
虫嫌いでも (taic02)
2022-06-23 19:34:26
テントウムシの背中側なら大丈夫、という人もいるでしょうね。ボタンとかマグネットなんかのデザインにもなるくらいなので。
ともかく、図鑑がすべてでなく、よく見ればおもしろいです。
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