秋田市中央部・南大通りの東寄り、南通築地の「中通六丁目」交差点付近。
向かい側・角から2件目の3階建てビル
1階はテナント3区画に分かれているようで、西側が酒店。その隣が楽器店だったがいつの間にかやめていた。東側は何年も前から空きテナント(元は楽器店の一部だった?)。秋田にセブン-イレブンが初進出した頃には、ここに入るのではないかとのウワサもあった。2・3階は住居か。
ビルの上に円筒形の物体
ビルのてっぺん北面には、巨大な「缶」がめりこんでいる。見慣れて気にかけないでいたが、改めて意識すると斬新。
現在は、写真のように足場が組まれている。
缶を拡大
350mlアルミ缶がモデルだろうか。底部の形状はリアル。天面のプルトップがどうなっているのか、気になる。
缶の図柄は文字が薄れた痕跡があるが、残った赤の形で、何の缶かお分かりの方もおられよう。
東と西の壁面に答えが書いてある。
「Budweiser」だけど最後の「r」が窓と重なって欠損
足場で隠れている下には「KING OF BEERS」。
なお、下のひさし状の部分に「373」とあるが、このビルは「373共同ビル」という名前だそう。373の由来は(地名としての)南通または南大通りの「みなみ」かな。ちなみに所在地は南通築地3番5号。
【2024年7月15日追記】秋田市都市整備部都市計画課が実施する「市民が選ぶ都市景観賞」がある。その1987年度の第6回の受賞施設の1つがこのビルだった。1993年頃の、それまでの受賞施設をまとめたパンフレットでは「(有)秋田三七三共同ビル」という名称で受賞。写真も載っていて、この記事で取り上げる「バド缶」が確認できる。
この賞は、新築物件のみが受賞対象ではないので、これを根拠にビルの建築時期を特定することはできない。それでも1987年時点で、ビルもバド缶も存在していたことは分かった。(以上追記)
アメリカのビール「バドワイザー」。【2024年7月15日補足・バドワイザーの缶ビールを「バド缶」と略すのは、わりと一般的なはず。】
飲んだことはないけれど、1990年代後半頃は、梅宮アンナなどによる「バドガール」のCMが流れるなどしていて、名前と缶のデザインははっきりと記憶に残っている。
その缶のデザインで、文字など青い部分が薄れたのが、現在のめりこんだ巨大缶。ロゴは壁面にリボンのような形の赤地に白抜きされている「Budweiser」を青文字にしたものだった。
バドワイザーは今も世界一の販売量だそうだが、最近はCMは見ていないし、存在感がなくなったような。
調べてみると、かつてはサントリーやキリンが、ライセンス契約して日本で製造販売していた。1996年が日本での売り上げピークで、その頃はキリンだったようだ。
そして、昨2018年いっぱいで、キリンとの契約を終了。現在は輸入販売されているとのこと。
さらに缶のデザインが、かなり以前に変更されていた。1997年には、横に90度回転させた横長のデザインになったらしい。
その後も変遷があり、現在は再び縦長なものの、「Budweiser」が筆記体風になり、赤と青の配分もだいぶ違って、いきなり見せられてもあのバドワイザーだとは思えないデザイン。
壁面にあるリボン状の形は、今も使われている(文字は筆記体)。
したがって、めりこんだ缶を見て、バドワイザーだと分かるのは、一定の年齢以上の人ということ。
それが工事されているのは、薄れて古いデザインになってしまった缶を新しくするため?
ではないかもしれない。
東面には窓がなく「Budweiser」が欠けていない
1階の空きテナントだった部分で、内外装の工事が行われている。
「ツルハドラッグ 近日オープン予定」
ドラッグストアが入る。
秋田市内ではいちばん店舗数が多いドラッグストアだと思われるツルハドラッグ(現在15店舗?)では、昨年9月に仲小路という、市街地ど真ん中の意外な場所に、駐車場が少ない小さめの店を出していた。
ここも似た立地で、近くにスーパーもないので、便利になる高齢者などがいそう。
空き地に建物を新築するのでなく、既存ビルのテナントに入るというのは、秋田では初めてではないだろうか。駐車場は裏手にあるのか。
バックヤードなど使い勝手はどうでしょう?
この場所では、地上に看板を立てるのは難しそうだから、バドワイザー缶を撤去して、そこがツルハマークになってしまいそうな予感。
【22日追記】これまで漠然と、この缶看板は下の酒店のものだと思いっていた。だけど、缶の周りに店舗名の表記はないし、お店のほうは日本酒のほうを多く扱っているような雰囲気でバドワイザーとはそぐわない気もする。じゃあ、酒店と関係のない、バドワイザーの企業・ブランドの広告かと思ってしまうが、上記の通りバドワイザーの日本での販売形態は変遷しているし、缶デザインが変わったり塗装が薄れたりしたのをほったらかしにするとは考えにくい。やっぱり酒屋さんのものだったかな。
【9月2日追記】その後、案の定、バドワイザーが消えて平らになり、そこにツルハのマークが設置された。夜間はスポットライト方式でライトアップ(バドワイザー時代は照明はなかった)。
9月2日に「調剤薬局ツルハドラッグ 秋田南通店」としてオープン。
普通のツルハドラッグでは、調剤はやっていないか、調剤コーナーを併設しているかのどちらかだが、この店は「調剤薬局」を冠するブランドで、調剤専門という位置づけらしい。よく知らないけど、それにしては大きい店と言える。多少は調剤でない薬も買えるけど、食品や雑貨は扱わないということなんだろうか。そんなわけで土日祝日は休み(土曜は診察する医療機関は少なくないけど…)。
普通のツルハドラッグと勘違いして来店する人がいそう。
【2022年8月5日追記・ツルハドラッグ秋田南通店の閉店について】
その後、2022年5月13日(公式サイトでは15日・日曜日の営業が最後となっているが、土日はもともと休みなので13日が最後)で閉店した。跡は2022年8月時点では空き店舗。
※このビルの向かい側の植えこみの植物の話題。

1階はテナント3区画に分かれているようで、西側が酒店。その隣が楽器店だったがいつの間にかやめていた。東側は何年も前から空きテナント(元は楽器店の一部だった?)。秋田にセブン-イレブンが初進出した頃には、ここに入るのではないかとのウワサもあった。2・3階は住居か。

ビルのてっぺん北面には、巨大な「缶」がめりこんでいる。見慣れて気にかけないでいたが、改めて意識すると斬新。
現在は、写真のように足場が組まれている。

350mlアルミ缶がモデルだろうか。底部の形状はリアル。天面のプルトップがどうなっているのか、気になる。
缶の図柄は文字が薄れた痕跡があるが、残った赤の形で、何の缶かお分かりの方もおられよう。
東と西の壁面に答えが書いてある。

足場で隠れている下には「KING OF BEERS」。
なお、下のひさし状の部分に「373」とあるが、このビルは「373共同ビル」という名前だそう。373の由来は(地名としての)南通または南大通りの「みなみ」かな。ちなみに所在地は南通築地3番5号。
【2024年7月15日追記】秋田市都市整備部都市計画課が実施する「市民が選ぶ都市景観賞」がある。その1987年度の第6回の受賞施設の1つがこのビルだった。1993年頃の、それまでの受賞施設をまとめたパンフレットでは「(有)秋田三七三共同ビル」という名称で受賞。写真も載っていて、この記事で取り上げる「バド缶」が確認できる。
この賞は、新築物件のみが受賞対象ではないので、これを根拠にビルの建築時期を特定することはできない。それでも1987年時点で、ビルもバド缶も存在していたことは分かった。(以上追記)
アメリカのビール「バドワイザー」。【2024年7月15日補足・バドワイザーの缶ビールを「バド缶」と略すのは、わりと一般的なはず。】
飲んだことはないけれど、1990年代後半頃は、梅宮アンナなどによる「バドガール」のCMが流れるなどしていて、名前と缶のデザインははっきりと記憶に残っている。
その缶のデザインで、文字など青い部分が薄れたのが、現在のめりこんだ巨大缶。ロゴは壁面にリボンのような形の赤地に白抜きされている「Budweiser」を青文字にしたものだった。
バドワイザーは今も世界一の販売量だそうだが、最近はCMは見ていないし、存在感がなくなったような。
調べてみると、かつてはサントリーやキリンが、ライセンス契約して日本で製造販売していた。1996年が日本での売り上げピークで、その頃はキリンだったようだ。
そして、昨2018年いっぱいで、キリンとの契約を終了。現在は輸入販売されているとのこと。
さらに缶のデザインが、かなり以前に変更されていた。1997年には、横に90度回転させた横長のデザインになったらしい。
その後も変遷があり、現在は再び縦長なものの、「Budweiser」が筆記体風になり、赤と青の配分もだいぶ違って、いきなり見せられてもあのバドワイザーだとは思えないデザイン。
壁面にあるリボン状の形は、今も使われている(文字は筆記体)。
したがって、めりこんだ缶を見て、バドワイザーだと分かるのは、一定の年齢以上の人ということ。
それが工事されているのは、薄れて古いデザインになってしまった缶を新しくするため?
ではないかもしれない。

1階の空きテナントだった部分で、内外装の工事が行われている。

ドラッグストアが入る。
秋田市内ではいちばん店舗数が多いドラッグストアだと思われるツルハドラッグ(現在15店舗?)では、昨年9月に仲小路という、市街地ど真ん中の意外な場所に、駐車場が少ない小さめの店を出していた。
ここも似た立地で、近くにスーパーもないので、便利になる高齢者などがいそう。
空き地に建物を新築するのでなく、既存ビルのテナントに入るというのは、秋田では初めてではないだろうか。駐車場は裏手にあるのか。

この場所では、地上に看板を立てるのは難しそうだから、バドワイザー缶を撤去して、そこがツルハマークになってしまいそうな予感。
【22日追記】これまで漠然と、この缶看板は下の酒店のものだと思いっていた。だけど、缶の周りに店舗名の表記はないし、お店のほうは日本酒のほうを多く扱っているような雰囲気でバドワイザーとはそぐわない気もする。じゃあ、酒店と関係のない、バドワイザーの企業・ブランドの広告かと思ってしまうが、上記の通りバドワイザーの日本での販売形態は変遷しているし、缶デザインが変わったり塗装が薄れたりしたのをほったらかしにするとは考えにくい。やっぱり酒屋さんのものだったかな。
【9月2日追記】その後、案の定、バドワイザーが消えて平らになり、そこにツルハのマークが設置された。夜間はスポットライト方式でライトアップ(バドワイザー時代は照明はなかった)。
9月2日に「調剤薬局ツルハドラッグ 秋田南通店」としてオープン。
普通のツルハドラッグでは、調剤はやっていないか、調剤コーナーを併設しているかのどちらかだが、この店は「調剤薬局」を冠するブランドで、調剤専門という位置づけらしい。よく知らないけど、それにしては大きい店と言える。多少は調剤でない薬も買えるけど、食品や雑貨は扱わないということなんだろうか。そんなわけで土日祝日は休み(土曜は診察する医療機関は少なくないけど…)。
普通のツルハドラッグと勘違いして来店する人がいそう。
【2022年8月5日追記・ツルハドラッグ秋田南通店の閉店について】
その後、2022年5月13日(公式サイトでは15日・日曜日の営業が最後となっているが、土日はもともと休みなので13日が最後)で閉店した。跡は2022年8月時点では空き店舗。
※このビルの向かい側の植えこみの植物の話題。
ツルハになるんですね。
最近様々なドラッグストアがオープンしてますね。
たまたま通った時に知りましたが、
ドラッグセイムスがセブンイレブン新屋豊町店の横にできるようです。
外旭川のビフレ跡にアサヒ出来たのにもびっくりしましたが、コンビニのように沢山増えてってるなという印象です。
ドラッグセイムス、秋田市初進出でしょうか。富士薬品系列だそうで、本荘の市街地にあります。
外旭川にアサヒもできていたんですね。こちらは秋田市には久々の新店舗でしょうか。
最近は意外な土地を狙って出店するドラッグストアが多く、助かる消費者も多いでしょう。でも、ほんとには競争が激しく、各社ともよくやってるなと思ってしまいますね。
その意味でも特異な気がします。
ちかくのしもむらのディズニー画とともにこれが南通!でした。
しもむらは多分権利がうるさくなったのかも。
バドワイザーは韓国で作ってるとか。
最近洋酒を韓国に委託してるのがどうにも。
単なる「ネトウヨ」的な観点ではなく、醸造の国日本だから日本がドンとやるべきでは、秋田なんかどうですか?と。
再開発がかなり進んでますが、駅前のABSがもうかなりできてます。
今日24時間テレビでサライを山王で歌うのは最後だと参加をよびかけてましたがあまりいませんでした。
ラジオも今日は準備で早く終わってます。
7号の下浜道路も道路っぽくなり手形陸橋も通れそうな感じです。
虫がみんみん蝉と蚊から、ひぐらしと鈴虫になってきました。
もう夏が終わるんだなと寂しくなります。
夏らしい夏でした。そして面白い夏でした。
医者にかかっている高齢者は多そうな場所ですが。
他チェーンでは、調剤スペースがありながら調剤は未営業という店もあります。薬剤師が確保できないのか何なのか知りませんが、この点でもドラッグストアの競争が厳しそうです。
>FMENさん
マックガレージやその他飲食店など南大通りには個性的な店が多い(多かった)ですよね。
イオンのトップバリュのビールは、昨年辺りに韓国製からキリン製に変更されています。秋田ではホップも栽培していて、水も良さそうですが…
ABSの移転作業も本格化ですか。ABSまつりも今年は10月になかいちでやるそうですが、その次は新社屋でやったりするのでしょうか。
猛暑から急に涼しくなりました。稲の出来、熊の出没が気になる頃になります。
バド缶は南通のマスコット的な存在でしたね。
あのバド缶は現在外旭川八幡田地内の会社?の敷地内に無造作に置かれていて外から見えて寂しさを感じます。
役目を果たしたバド缶の最後の勇姿をお時間があれば一度見に足を運んではいかがですか?
下から見るだけでしたが、象徴的なアイテムでした。
よく発見されましたね。ひっそりと残っているとは、寂しいけれど見てみたくもあります。看板屋さんとかでしょうか。
一部、パン類や日配食品も扱っているのに、それらの消費期限などが定休日にあたる曜日だった場合は一体どうするんでしょうか?
あくまで調剤優先で平日のみなのでしょうが、せめて土曜は診察する医療機関もあるわけで。薬剤師の確保なんかもあるのかもしれません。
消費期限は、金曜のうちに見切り品にするしかないと思いますが、だったら狙い目かもしれません。