エアコン

　再び酷暑の日々。近頃のエアコンは省エネ、電気代金がかからぬと、通販会社の元社長がテレビで話していた。社長を退いた人が、営業ではなく公共テレビで語るのが不思議、甲高い声が作り声だったことに驚く。真の彼を見たような気がする。
　
　さて、寝室のエアコン、昔風のマルチエアコンの２００ボルトタイプ。使えば電気代金が増すのは仕方がない。NHKニュースの決まり文句になった「躊躇せずエアコン」に従っているオイラたち。おかげでよく眠れます。金より命が大切。
　
　その眠気を覚ます今朝のニュース。例のボクシング問題、当事者たちの生の声、もちろん会議中の録音だろうが、トップは俗に言う『あの筋の者達』の顔立ち、話し振りに聞こえる。人を外見で判断してはいけないが、歳を取れば取るほど、心の内は外身に表れるものだ。
　
　昔々「公の仕事を受注」すると、必ずと言って良いほどフィクサーの存在を意識した。フィクサーは、話しかけられるもなく、直接聞かされるのでもなく、ただ無視できない人の存在を意識付けられるのである。分かり辛いが、周りの人間が隠そうとしているのではなく、隠しきれなかったことが、私達に流れるのだと思う。
　
　あのぞんざいな物言い、派手な振る舞い、ダブルのスーツ、訳のわからない襟巻きこそが、あの筋の人達の制服であり、戦闘服に見える。テレビは「晩節を汚した」と言っているが、そんな人生じゃなかったかと思う。真の彼を見たような気がする。