田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

ズック靴

2018年05月08日 | 日記
 私の知人、リベラルの地方議員が政治報告をしています。その名は『ズック靴』若い人にはその意味が解らないそうです。
 
 昔々、私がサラリーマン時代の話。私と同年代の同僚と先生と話す機会がありました。先生は若い頃、奥様とよく舞台を見に行った話をなさいました。舞台上で筵をバタバタ、藁ホコリに閉口したそうです。「役者はドンゴロスの粗末な服で」と言うと同僚が「ドンゴロスって何ですか?」と割り込む。「麻布だよ」「南京袋と同じですか?体が痒くなりそう」

 ネットで調べたら、ドンゴロスはインド産の粗い麻布、それで作った麻袋の事だそうです。 語源はdungareeをローマ字読みして、だんだん変化してドンゴロスだそです。

 南京袋は、麻の太糸で厚手に織った薄褐色の袋で、米などの穀物や、コーヒー豆を入れるのに用いられたそうです。日本では、幕末から明治初期にかけて、南京米が輸入された際に、米袋として用いられていたところからこの名があるそうです。私の家では、チップ(木材クズ)を入れて運ぶためにありました。

 ズックは、粗い麻織物を意味するそうです。もちろん私達はズック靴でした。ズック靴の他に、ゴム靴がありました。たぶんズック靴より安価だったと思います。夏など汗で足がふやかっていました。
 
 昔の言葉がどんどん消えていきます。寂しさもありますが、まぁ当然といえば当然の自然の流れですね。