田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

もう一度騙されてみよう

2018年05月06日 | 日記
 私の父親は地方議員を長く務めていました。清潔な人でしたので、板塀議員の典型でした。ただ女には弱かったようで、お金だけに清廉潔白だったようです。私が活字に興味を持った頃から、郵便で『自由民主新聞』が届いていました。それなのに、口の悪い村人から「アカ、アカ」と陰口を叩かれていました。言い難いことも、声を大きく発言していたからだと思います。
 
 それに反抗した私は、左翼系の本を読みました。ただ当時の私の頭脳では、理解するまでには到底至らず、耳に心地よいフレーズだけを探していたように思います。
 
 大学の生協で、ふと目に止まった「日本社会党における安全保障条約」を買いました。大学職員を定年退職したようなお爺さん店員が「これも取り置きしておくから、読み終わったら買うと良いよ」と数冊の本を指し示してくれました。後日その本を確かめに行くと「自由民主党の安全保障条約」と「公明党の安全保障条約」と、日米安全保障条約を、それぞれの政党が語った新聞記事をまとめたものでした。たしか毎日新聞社発行だったような記憶です。
 
 読んでもあまり意味がわかりませんでした。社会党や当時の公明党が言うほど、日米安全保障条約が戦争に直結しているとは思えませんでした。ベトナム戦争における攻撃が、沖縄の基地を主体に行われていたことを、うすうすと感じていたにもかかわらず、激しさを増す学生運動のスローガンのピントが、政府に向けられているだけなのが不思議でした。
 
 衆議院選挙が終わってからの国会は、悪たれ口の雑言で満ち溢れています。野党の先生方が、憎々しげに語ったり、汚い言葉の蔑むような発言を聞くうちに、ニュースを見なくなりました。
 
 どちらが正しいか分からない。ただ言えることは、汚い言葉を発する人達は、綺麗事を言う人よりも信じられません。昔のように己の頭では、理解と判断ができません。もう一度騙されてみます。