田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

オイラのコーヒーあれこれ

2016年01月09日 | 日記
 昔々、勤めていた会社は、毎朝ドリップコーヒーを出していました。それは、私達が先生と呼んでいた創業者の思いでした。起業した昭和30年初め、戦後まもなくの頃。コーヒーは高価な飲み物、飲みたくとも飲めない苦しい時期に、パトロンと呼ばれる、いわゆる地方のフィクサーが、若かりし先生達をしばしば喫茶店へ連れていってくれたそうです。S先生は『将来、苦しくとも、社員には、毎朝コーヒーを飲ませよう』と思ったのがきっかけだそうです。
 
 さて、仕事が多かった時代は、毎朝コーヒーがふるまわれていました。社会の経済状態が厳しくなリ始めると、コーヒーの節約より、女子社員が少なくなり、朝のコーヒーが廃止になりかけました。急きょ私が『コーヒー部員』として朝のお手伝いをしました。経費節減に際し、豆の仕入れも厳しく、○○珈琲店(親しくなって、後に会社の顧客)とかけあい、淹れ方を研究し、豆の使用量を6割まで落としました。ネルの漉し袋、2Lホーローポットを使い、スプーン大さじ7杯で作りました。味のクレームはまったくありませんでした。コーヒー大好きだったS先生が「田神くんの淹れるコーヒは美味い」と言ってくれていました。ごくまれに、来客用にコーヒーを求められましたが、少人数はとても淹れ辛いので、喫茶店に出前してもらいました。
 
 今、私の勤めていた会社に朝のコーヒーはありません。自動販売機も無くなり、社員は外で缶コーヒーを買っているそうです。少し寂しく感じます。
 
 さてわが家のコーヒは、驚くことに、ブログの友55さんと同じ銘柄だそうですが、安価ですので当然味は落ちます。ブラックで飲むには辛く、少しミルクを入れ、柔らかくしています。
 
 さて、お正月くらい美味いコーヒーを飲みたく、買い置きしてあった豆(安価品)をフードプロセッサーで挽きました。安い豆なのに美味かったです。息子も嫁子ちゃんも「美味しい」と言ってくれました。しかし私はしばらくぶりに使ったフードプロセッサーですので、明らかに挽きすぎました。あまりに細かくなってしまったので、粉の量を調節しました。弾きすぎたと思ったのは、毎朝見る粉と形状が異なっていました。そこで思ったのです『んん?挽き方で、味が変わるぞ!』って。
 
 今朝、毎日使っている粉を再度フードプロセッサーで挽きました。とても細かくして、量を半分強で淹れました。酸味が残りますが、十分ブラックで飲める、今までと違った美味しさでした。
 
 妻が「安いコーヒーがまたまた安くなるね」とニンマリ。
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 左が袋から出したままのコーヒー、右はフードプロセッサーで再挽したもの。粒子が細かくなるので黒っぽく見えます。粉の量は、平均10~12gだそうですが、計量カップの大きさに違いがあります。左はメリタ製、右はクイジナート製です。近々デジタル計量器を買う予定ですので詳しく量ってみます。時代とともにコーヒー使用料が変化しているのかなぁ?。
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 明らかに粒の大きさが違います。もっと細かくしたらどうなるのか?。興味津々の今日このごろです。おしまい。