田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

電話

2014年01月14日 | 日記
 お昼ごはん前の11時を少し回った頃、施設から電話がありました。師長さんが「血圧が下がり、脈も乱れます。一度お顔を見てあげてください。」
 昨日の夕刻施設を訪れた時、黄疸がとても強くなり、呼吸も荒かったのですが、苦痛に堪える表情は見せていませんでした。声は出しませんが、意識はありました。私と妻を見て微笑みました。「また来るからな。」といつものように右手で、敬礼の仕草をすると、母も片手をあげました。妻との夕食時、施設から電話がありました。「心電計をつけさせてもらいます。」とのことでした。その心電計は、室の外で電子音を鳴らしていたのですが、それが時々止まるのだそうです。
 勤務先の妻に、電話のあったことを知らせ、施設へ向かいました。室に入る前に師長さんに会いました。説明を聞き、母を見舞いました。母は意識がしっかりしていました。「息子さんがいらっしゃいましたよ~。」との呼びかけの前に、私を見つけニッコリしていました。師長さんが「息子さんへの笑顔は、ほんとに嬉しそう。」と言われましたので「母が一番大好きなのは私の妻です。安心するみたいです。」と言いました。10分後、制服姿の妻が到着しました。「婆ちゃん、痛くないですかぁ。」妻の問いかけに、母は首を横に振り、眠りました。ほんとうに安心した様子でした。大往生間近を予感しました。
 施設の担当の方に「来月の13日が誕生日なのです。」と言いました。担当さんは「お母さんの使っていらっしゃった、黄色のバッグの付いた老人車がとても印象的で、今でも憶えています。」と昔話をしました。昔、夕食時の母が一日の出来事を話すのが、ケアセンターに行った日の日課でした。彼女もきっと母が話題にした一人なのだろう。母は皆に感謝してたからなぁ・・・。