森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

エビズルの花

2022年07月27日 | 自然観察日記
いくつかの写真の中で開花している様子を捕らえたものがありました。おしべが展開している様子が見られます。花弁は開花と同時に脱落するそうです。花序は小さいものですから両性花を持つ花序だと思いますがめしべがはっきりした画像がありません。

シラキ

2022年07月26日 | 自然観察日記
以前も取り上げていますがシラキです。弥彦山塊はシラキが生育する数少ないエリアです。花の時期に行くのが初めてでしたからドンピシャのタイミングです。ただ樹が大きいので首尾よく花をカメラに収めることがなかなか難しい。

シラキの花

2022年07月26日 | 自然観察日記
傾斜地でしたから都合の良い位置で花を見ることができました。シラキはトウダイグサ科の亜高木で雌雄同株かつ雌雄異花です。花弁がない花ですからこれが花?という代物です。基部の3つの丸いものが雌花で柱頭が3裂しています。尾状のものが雄花です。雌花を伴っていない雄花も多くあり受粉後三角状球形の果実を結びます。

ノハラナデシコ

2022年07月25日 | 自然観察日記
帰化植物です。ヨーロッパ原産の1年草だそうです。田ノ浦登山道の駐車スペース脇に見られました。公園などに植栽されたのか勝手に生えてきたのか分かりませんが可愛い花を見たことはありました。その時は園芸種という感覚で眺めていましたが、深山とは言えないまでも人里近いというほどでもない場所ですから意表を突かれた感じです。

ノハラナデシコの花

2022年07月25日 | 自然観察日記
こういう環境は在来種でいうとノハラナデシコが居つくような場所に近いのですがカワラナデシコは見当たりません。花はカワラナデシコに比べると小さく控えめですが可愛い花です。

ノハラナデシコの葉

2022年07月25日 | 自然観察日記
地際の茎や葉を記録しておきます。対生する葉はナデシコの仲間というのがよくわかります。前述したとおり野生状態のノハラナデシコを見るのは初めてですから県内にはそれほど多くは生育していないかもしれませんが、少し奥まったところに出現していますから種子が靴底などにくっついて入ってきているのでしょうか?人が動き回るということは生態系に大きな影響を与えるものだということがつくづく分かります。

ヤブヘビイチゴ

2022年07月24日 | 自然観察日記
弥彦山の海側の田ノ浦という場所から登山道が伸びています。6月下旬のという時期に散策したことがありませんから途中までぶらぶら歩くことにしました。例年なら雨模様になる確率が高いのですが、今年は梅雨が早くに開けムッとするような天候でした。こんな時期にはさすがに山登りをする人はいません。鳥の鳴き声を聞きながらの静かな散策でした。
歩き始めてすぐに目に付いたのが赤い実をつけているヤブヘビイチゴです。毒ではありませんが美味しいものでもなく写真を撮るだけにとどめます。浅い山や田畑の周辺に普通に見られる野草です。

ヤブヘビイチゴの漿果(しょうか)

2022年07月24日 | 自然観察日記
見るからに美味しそうなのですがヘビイチゴ同様ほとんど味はしません。ジュウしいでもなく食べる価値はありません。見て楽しむ果実です。ヤブヘビイチゴはヘビイチゴに比べ一回り大きく果実に光沢を感じます。

ノビルのむかご

2022年07月23日 | 自然観察日記
ノビルはヒガンバナ科のネギ属の野草です。全国の道端などに見られる多年草です。ノビルの先端に丸い粒粒がかたまっていまsた。これは種子ではなくむかごです。これが地面に落ちると発芽して新たな個体になるわけですが中にはこの茎に着いたまま発芽しているのを見ることがあるそうです。

ノビルの花

2022年07月23日 | 自然観察日記
ノビルは野生の「ネギ」といっても良いのですが茎の断面が陵がありざっくり三角形です。よく混同されるアサツキは円形の断面で区別は簡単です。ところで、花がむかごの間から延びて出ているという面白い性質があります。花序が有性生殖と無性生殖を一緒にしているということになるのでしょうか。不思議な性質です。ちなみに花は結実して種子を作ることはほとんどないのだとか。