昨年のヒトツボクロが気になって再び訪れてみました。数個体が自生する場所をざっと見渡すと昨年よりは個体数が減っている感じで少し心配です。それでも小さな個体が見られましたからこれからも個体群が維持されていくのを期待したいと思います。
過去に取り上げたことがありますが、アズマシロカネソウの素晴らしい群落に出会ったので再び登場してもらいました。場所は新潟市の秋葉区白玉の滝周辺です。小雨の降る中人気のない散策路をのんびり歩いた先に見られました。アズマシロカネソウは日本海側に特有な分布をする種として知られています。新潟県内ではほぼ全県的に沢沿いなどに自生しているのですが三国峠を超えるととたんに見えなくなります。決してあでやかな花ではありませんが不思議な魅力があり関東圏からはわざわざ探し求めて来られる方もおられます。
今まで各所で見てきていますがなかなかの群落でした。水の滴るような崖によく見られるもので平たい場所にこれほどまとまって生えているという図は記憶にありません。半日影で地面が適度に湿っていて他の草が生えていない場所という条件はなかなかないのかもしれません。
実はもう一つ滝がありこれは雌滝といい雄滝の手前にあるものです。雄滝を見なければこの滝を見て白玉の滝と勘違いされる向きもあるかもしれません。落差は7mくらいだとか。ちなみに雄滝の落差は15ⅿだそうです。
やっと雪が消えて春が目覚めた頃は山野を歩いていてもおなじみの顔ばかりでブログのネタにはなかなかできなくなってきました。公園を歩いているとふとカツラの木が目に止まりました。そういえばカツラは葉が出る前に花を見せる樹木ですから植栽してある木々を探せば雄花と雌花が見られるはずと考え少し探してみました。小さめの木は花はなく葉芽で、大きな樹には花はあるのですが少々高い位置で雌雄どちらか判別できません。
フサザクラに似た花は雄花です。花弁などはなくおしべばかりの単純な花です。カツラを植栽してある公園などは意外に多くありそれも複数本ありますから、散歩がてらに探していると案外低い位置で花を咲かせている個体に出会えるものです。雄花は簡単に見つかりました。