園路脇にヒメハギが生育していて果実を結んでいました。小さな草本ですから気を付けていないと見過ごしてしまう花ですが、果実も同じくその存在に気づきません。それほど珍しい種でもないようですが、どこにでもあるというものでもありません。比較的明るい覆いかぶさるような草木が生えていない場所に見つかります。したがって道路わきや芝はりをした縁などで見つかることが多いようです。5・6月頃に独特な形状をした花を咲かせます。
完熟する手前の果実ですから赤味が薄い状態です。熟せば真紅の美しいものになります。今年は実成が度の種も悪いという話をよく聞きます。確かに、ナツハゼやサンカクズルなどはほとんど実がついていなくて秋の散策の興味を損なっています。ミヤマガマズミもやはり実成はよくないようであまり見かけません。この個体は小さな木ですがそれでも実の数はそこそこあり、園路脇にありますから日当たりもよくいい色になったことでしょう。