goo blog サービス終了のお知らせ 

森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ドクツルタケ

2014年11月05日 | きのこ・菌類
折しもキノコの季節。ナラタケやナメコなどや名前の特定できない数々のキノコが顔を出していました。その中で目を引いたのが悪名高いドクツルタケです。純白なキノコで薄暗い森の中で異様な存在感を発揮しています。かたまって生えていることはなく点々と生えています。しかし、猛毒菌とはいえ近づいてよく見るとなかなか美しい造形をしています。キノコ=食べれるかどうか?という心根を捨てて、自然界に存在する一つの生き物、生態系の一構成種として見るとまた興味深い世界に導かれます。

ドクツルタケの茎の様子

2014年11月05日 | 自然観察日記
キノコはシンプルな形柄押していますから種を判断するに必要な形質の数が少なめです。その中でも茎に付く「つば」や「つぼ」などは重要な形質になります。テングタケの仲間は「つば」が大きいのが特徴です。袋状の「つぼ」を持つものも多く、ドクツルタケはそれが顕著です。茎のささくれも判別の材料になります。