大型のキク科草本。寒地系の種で深山から亜高山の湿気の多い沢地で出会います。とにかく大きいキク科の種でこれほどのものは他にないので、大きさで検討が付けられるものです。東北では山菜としても良く利用されているのだそうで「ボンナ」と呼ばれます。越後では利用している方もおられるのでしょうがあまり聞きません。それほど個体数が多い種ではないのでしょう。
花はコウモリソウ属の形状をしていて、沢山つけます。「ヨブスマ」の意味が良くわからなかったのですが、コウモリの方言なのだそうです。カニコウモリなどを代表する「○○コウモリ」というこれより小型の種がありますからこの繋がりで使用された名前なのでしょう。