【雑学クイズ (今日の雑学クイズより)】
《問題》
問題1.
10月29日は、「ドリアの日」だそうです。
「ドリア」とは何やら不思議な名前ですが…もとは人名である。
①:〇
②:×
問題2.
「ドリア」はイタリアの美食家の名前由来でしたが…では「ドリア」という料理は、いったいどこで生まれた料理でしょうか?
①:アメリカ
②:フランス
③:イタリア
④:日本
問題3.
ドリアが生まれた横浜の「ホテルニューグランド」は、ほかにも日本人の生活に定着した洋食を生み出しています。ところで、次のうち「ホテルニューグランド」発の洋食は、どれでしょう?
①:ポテトコロッケ
②:ナポリタン
③:エビフライ
④:オムライス
《解答》
問題1.①:〇
解説
「ドリア(Doria)」はイタリア語の人名で、ジェノバの名門貴族のファミリーネームです。ヨーロッパでは美食家として知られていて、19世紀のパリでは新しく考案した料理に、美食家にあやかって「ドリア風」とつけるのがおしゃれだったとか。つまりややこしいですが、イタリア語でありながらフランス料理用語だったのです。ちなみに「ドリア風」といえば、 きゅうりやトマト、卵などイタリア三色旗の色の食材を使ったりしたものを指していたそうです。
問題2.④:日本
解説
実は日本生まれの洋食なのです。1930(昭和5)年ごろ、横浜にある「ホテルニューグランド」で、ドリアは生まれました。飛行機が普及していない時代、横浜港は日本の玄関口でした。初代料理長サリー・ワイル氏は、パリの星付きホテルから招かれた凄腕のコックでしたが、彼が体調を崩したあるスイス人宿泊客のために工夫したレシピがドリアだったのです。バターライスの上に当時流行していた小海老のクリーム煮をのせ、グラタンソースをかけて焼き上げたドリアは大評判になり、ニューグランドで修業した弟子たちによって全国に広がっていきました。ちなみに当時メニューには「料理長はメニュー以外のどんな料理の注文にも応じます」と書かれていたそうです。
問題3.②:ナポリタン
解説
イタリアのナポリ生まれかと思ったら、実は日本生まれだった…そんなパスタ料理といえば「スパゲッティ・ナポリタン」。ニューグランドの二代目総料理長・入江茂忠氏が戦後すぐ、進駐軍の兵士が食べていた「具なしのケチャップスパゲティ」をヒントに、生のトマトで作ったソースに玉ねぎやハムといった具材を合わせたのが始まりだそう。のちに味付けにケチャップを使ったり、ピーマンを加えたりとアレンジが増えていき、現在の洋食店や喫茶店でおなじみのナポリタンになったそうです。なおニューグランドは「プリンアラモード」の発祥の地ともいわれています。他の3つの選択肢の洋食(ポテトコロッケ、エビフライ、オムライス)も、欧米生まれと見せかけて実は、日本発祥です。