萩さんの話ネタ2

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水曜日・・・雑記

2020-09-30 01:00:00 | 日記

「食欲の秋」。
秋は食べ物がおいしくなるからと自分は思っていましたが・・・実はそうではないのだとか。
そこで、「秋に食欲が増す」科学的な理由等に関する記事をご紹介します。

記事(2020年9月29日 msnニュース)によると

『◆食欲の秋と自殺の関係

 日が短くなると人は死ぬらしい。京都大学医学研究科の寒水孝司准教授(現・東京理科大工学部教授)らの研究によると、鉄道自殺と日照時間の関係を解析したところ、鉄道自殺の直前3日間あるいは7日間の日照が少ないほど、鉄道自殺の危険が高いことがわかったのだそうだ。

 鉄道総合技術研究所のデータベースと気象庁の日照時間のデータを照らし合わせた結果、自殺前3~7日間に1時間以上の日照時間のあった日が少なければ少ないほど鉄道自殺が起こりやすいのだ(1時間以上日が照っていた7日後に鉄道自殺のあった日の割合は15~20%だが、反対に7日間日が差さなかった場合は12~32%)。当日の天気は関係ないらしい。

 日照時間と自殺衝動には明確な関連があり、以前はそれを季節性感情障害と呼んでいた(現在は用語としてあまり使われない)。

 日照時間とうつ病(自殺はうつ病により引き起こされることが多い)の関係は世界中で調べられており、北半球では日照量の減る秋から冬にかけて症例は増加、日照量が増える春にかけて減少することが確認されている。

 さらに日照時間が一番少ない冬には、冬季うつ病という冬に発症するうつ病があることもわかっている。

 大分大学の寺尾岳教授らは、自殺者が3万人を超えた1998年と翌1999年のデータを使い、47都道府県別の自殺者数、年間平均気温、年間総日照時間、年間平均所得や失業率など気象要因から経済要因までの関連性を調査した。その結果、明らかに日照時間と自殺者数には関連があり、日照時間が伸びるほど自殺者が減ることがわかったのだ。

 ◆うつ病リスクを減らす3つの方法

 なぜ日光を浴びると人は元気になるのだろうか。

 光を浴びることでメラトニン(睡眠サイクルを調整するホルモン)の分泌抑制、セロトニンの増加などが起き、それがうつ病を抑えるらしい。食欲の秋に関係するのが、このセロトニンだ。

 オーストラリアのベーカー心臓研究所が2002年に発表した論文によると、冬には脳のセロトニン量が減少するという。

 18~79歳の男性101人を対象に、温度や湿度、日照時間などの気候条件と脳内のセロトニンの分泌量の関係を調査したところ、日照時間のみに関連が見られたのだそうだ。

 秋から冬に向けて日照時間が減るとセロトニンの分泌量が減り、一般の人にもわずかながら、うつ病の症状が出てくる。イライラしたり、落ち込みやすくなったり、精神状態が不安定になる。

 多くの人が秋にメランコリックなのは、落ち葉だけのせいではなく、日照時間の減少に脳が付いていけず、不安定になるためかもしれない。

 こうしたセロトニンの欠乏状態を私たちは無意識のうちに嫌い、セロトニンを増やそうとする。セロトニンを手っ取り早く増やす方法は、「食べる」「(ジョギングやダンスなどリズミカルな)運動をする」「泣く」の3つだ。

 セロトニンは快楽と情動に関する脳内物質で、欲求が満たされるとセロトニンが放出され、幸せな気分になる。「気持ちいい」の基本は人間の3大欲求(食欲・性欲・睡眠欲)だから、その一つである食欲を満たすことでセロトニンは放出される。だから秋になるとみんなよく食べる。

 泣くことがセロトニンを増やす理由は、体内にたまった余剰のマンガンが排出されるからである。体内にマンガンが増えるとうつ病になるという研究もあり、泣くことはうつ対策として有効のようだ。秋になるとメランコリックな気分で泣きたくなるのは、そのせいなのか?

 そして運動だ。セロトニンを長年研究している東邦大学医学部の有田秀穂教授は、呼吸や歩行、食べ物の咀嚼(そしゃく)、ジョギング、水泳、ダンスなどリズミカルな動作や運動はセロトニンの分泌を促すとしている。

 ◆牛丼大盛りよりも高級ずし1人前

 秋は太りやすい季節である。

 体の機能を維持するために、何もしなくてもエネルギーは使われる。この熱量を基礎代謝という。熱は特に筋肉で多く発生するので、筋肉が多い人は基礎代謝が高くやせやすい。

 基礎代謝は季節によって変わるのだという。島岡章氏らが1987年に発表した『基礎代謝の季節変動について』によれば、基礎代謝がもっとも高いのは4月で、そこから10月まで下がり、そこから再び4月まで上昇に転じる。10月は年平均値に対して5.8%低く、4月は5.2%高いのだそうだ。つまり、秋は1年のうちで基礎代謝がもっとも低い季節ということになる(ただしデータが古いため、現代にそのまま当てはまるかどうかは不明)。

 先述の通り、セロトニンを増やそうとする脳の働きから、つい食べてしまう、それが食欲の秋。しかし、体は基礎代謝が落ちているので太りやすい。まさに馬肥える秋である。

 食べるのは仕方ないにしても、食べ過ぎてしまうのを何とかしたい。その先にはメタボが待っている。

 そのためには食欲以外でセロトニンを出す努力をすべきだろう。

 感動する映画を見て泣くのもいいが、やはり運動だ。適度な運動をした後の爽快感は、まさにセロトニンの効果である。

 セロトニンは睡眠周期を作るホルモンのメラトニンの原料でもあり、この2つの量は正比例する。メラトニンがきちんと分泌されるには、夜ふかししない早寝早起きの規則正しい生活が一番効果的であり、同じことがセロトニンにも言える。秋の夜長は夜ふかししたくなるが、我慢して早寝、早起きを守る。

 食事の中身にも気をつける。肥満の専門医によれば、セロトニンは食欲をコントロールし、セロトニンが出ると満腹になるのだという(ただし血糖値が上がると機械的に分泌して満腹感を発生させるレプチンなど、セロトニン以外にも満腹を感じさせるホルモンはある)。セロトニンは快楽物質なので、より気持ちのいい時により多く分泌される。いわば、人間は脳で食べているわけだ。

 胃袋がいっぱいにならなくても、快感であればセロトニンは分泌される。だから食べる量を抑えようと思えば、よりおいしいと感じるものを食べた方がいい。

 同専門医いわく、「牛丼の大盛りで食欲を満足させるのではなく、高級ずし1人前で満足させた方がカロリーははるかに少ない」ということだ。量ではなくおいしさの質を上げて、少ないカロリーでセロトニンを大量に出せば、食べ過ぎない。

 セロトニンは幸福のホルモンとも呼ばれ、幸せな気持ちを作り出すとともに心を安定させる。今秋、食欲が出てきたなと思ったら、脳がセロトニンを求めている証拠。おいしい食事で脳を満足させてあげてほしい。』

コメント (2)
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