治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

社会保障改革と発達障害

2023-11-02 11:10:14 | 日記
大きなテーマで書いちゃいますが、いよいよ俎上に上ってきましたね、社会保障改革、医療改革。SNSの世界を越えて国会や大手メディアでも取りざたされ始めた。

門閥制度は親の仇、といったのは福澤翁。そして私から見ると国民皆保険こそ潰すべき対象なんですが、まあそれは現実的には難しいでしょう。せいぜい全世帯三割負担からかな。

けど、医療依存の人を減らす事なら花風社にもちょっぴりできる。そして医療依存の人が減ると落ちぶれゆくジャパンの落ちぶれっぷりに少し歯止めをかけられます。少なくともこのまま公金チューチュー人口を増やして子ども達に未来があるとは思えない。子ども達の未来を明るくするためにも医療改革は必須です。

私もよく、「国民皆保険潰せ」という話をすると「これから自分も年を取るくせに」と言われたもんです。そんなの当たり前です。私は幸いこれまで大して医療の世話にならなかった。加齢にともなって世話になる機会がまあ普通は増える(うちの母は全く増えていませんが)。そして増えたら自己負担をいとわない覚悟で発言しています。

最近は「おま老」という言葉が定着してきたようです。今のふざけた医療制度を維持したい側の「おまえもいつかは老人になるくせに」を略して「おま老」ですね。「コロナ脳」とかと同じようにある種の改革への抵抗勢力の属性を示す略語。

あと「反サロ」という言葉も一部使われているみたいだし、傑作なのは「老体マネロン」「寝たきり大黒柱」。延命治療の自己負担が少ないからモラルハザード起こした家族と医療が結託してえんえんと拷問のような延命治療をやっている。それを支払っているのは毎日満員電車で通って労働して社会保険を納めている皆さんです。

こういうのやめようよ、と2019年くらいから言っていたんじゃないかな、私。
少なくとも治さない、治そうともしない、治そうとする一群をむしろ攻撃する発達医療は「ごくつぶし」と遠慮なく呼んできました。

『発達障害治療革命!』の著者、ドクター田中は今の発達医療は仕方ない面もあるとおっしゃる。国の方針とか、診療報酬を含めた体制とか、にっちもさっちもいかずに診断と投薬だけやっている凡医が生まれる土壌があるっていうことなんだと思います。

私はそれが、全額自費だったら別にいいと思う。各種サービス使うのに診断書が必要。でもならば、受益者負担で自費でとればいい。今は安易に学校教師が「一度お医者さんに」とかいうみたいだけど
教師が軽々にそういう言葉を吐くのなら教育予算でやればいい。それなら私も文句言わないです。

先日こんなポストも見たけど



放デイ側が利用者の欠席=売り上げ減だと文句言っているみたいだけど、そもそもお母さんたちは、自分がパートに出て稼ぐお金に比べ、一日数時間の預かりで一万円の公費を使っているのをどう思っているのかな。

素朴な疑問だけど、みんなどういうつもりで使っているの?

役に立たない診断をつけ、高コストの放課後等デイを使い、それ全部他人まかせ。そういうことやっていて、国がもつと思うのかな?

こ~んな放課後等デイを使うための診断書なら、自費でやってもらいたいと思うわ。

「老体マネロン」は多くの人が関わっているから大問題になるでしょう。でも発達という小さな領域を桟敷席で見てきた身としては

いつか「発達医療も相当無駄だよ。何しろ治してはいけない、という医者がメジャーなんだから」って言い出すつもりです。

治る気のない成人発達障害者も、結局公正意識がないよね。

薬ないと眠る事すらできない。それで薬もらう。それを払っているのは社会保障費です。みんなが汗水たらして納めたお金にフリーライドしてやっと寝てる。

それでいて金魚体操とかで眠れるようになった人たちをトンデモ扱いする。またモラルハザードを起こしている医療者たちがそいつらをよしよしする。

色々社会正義の実現を訴えるのなら、まず自分が薬なしで眠れるように慣れよ。眠るくらいのことに医療費使われると、本当に迷惑なんだよ。

薬がないと眠れない人間が多くなると、みんなの手取りが減ります。
それが今のジャパンです。

潰すわ。こういうの。
そのための「成長医療・卒業医療」の提言だわ。

『発達障害治療革命! 脳神経内科医からの提言』はこちらへ。





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