治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

統制群から逃げろ!

2015-05-12 08:50:04 | 日記




朝起きたらギョーカイトラウマがどっか行ってました。

いや、完全に去ったわけじゃないですね。でもなんか、大分どっか行った感じ。
昨日いろいろやったからなあ。
いろいろやった自己治療のどれが当たりだったかは知りませんが、そんなのどうでもいいこと。どれかが、あるいは複合的な自己治療が当たって大分消えたようです。

昨日書いたブログもよかったな。
整理されました。
私がなぜギョーカイが嫌いか。
それは支援者を名乗りながら支援の対象を実は絞っていてしかもそれをごまかしているところなんですよね。
私が支援者を名乗らないのは、そのあたり謙虚だからなんですけどね。

そして昨日書いてみてわかったことは
ギョーカイが実はこっそり支援(実験)対象から外している二つの群。
それは

1 治る人
2 悪いことする人

この二つは「発達障害は一生治らなくて天使の様なひとたち」というギョーカイの主張に都合が悪いので、偽者扱いして排除します。
治る人は偽者にしてしまえば一生治らない!
ギョーカイの自分勝手理論、最強です。

このあたりがうさんくさいから
だから治る人は花風社の本の方が使えることに気づくんだな。

まあ要するにJDDとかあのへんにとっては、当事者は研究材料なのだから
統制されていた方がいいわけですよ。
エビデンスを出すために効果があるかもしれない療育方法からわざと遠ざけられている人の存在をどっか西の方の大学で行われた講演を聞いて知った保護者が
「実験材料にされている親子がかわいそうだ」と言っていますが
そういうことをしちゃうのが研究者の宿命なら
治りたい人はそういう先生方とは距離を置けばいいだけ。

私のギョーカイトラウマがどっか行ったのに効果があったのは何か、なんてつきとめようと思ったら、たとえば

・身体アプローチの効果を測定するためその日はお相撲見ない

とか

・身体アプローチの効果を測定するためその日はギョーカイの悪口書かない

とか

いろいろ統制しなきゃいけないでしょ。あほらし。そんなことやっている間にあれこれやってみて治ったらそれでいいんです。私は研究者じゃないから。

そして皆さんも研究者じゃないでしょ。

じゃあこのスクショのようなこと言っているひとたちからは逃げた方が近道ですね。
治りたいのならね。
治るのを犠牲にしても研究に協力したい人は別だけどね。

まあそんなことわざわざ私が報告しなくても

JDDが握手会やって集金するほど落ちぶれたり

名古屋のど真ん中で無料で企画した会に一人も参加者がいなかったりするということは

皆さん気づいているんだと思います。

ああいう集まりは当事者を支援するためにあるんじゃないってことにね。

賢いわ、皆さん。

☆☆

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6 コメント

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統制群から遠ざかりつつ (おから)
2015-05-12 10:00:55
「専門家や支援者という枠の人たちがお金のために働くのは、まぁ仕方ないかなとどこかで思い、それによって我が子が犠牲になっている事には気づいてない親。支援者は優しいし私の話を聞いてくれるし、子どもや私じゃなく周りの理解のなさこそが悪の根源だと言うのでそれにすがる親。こんな親たちに依って成り立つ仕事、それがギョーカイ支援者」なのだと思います。スクショのお方にもお会いした事ありますが、権化の一人ですよね(笑)。
日々治りたい長男を見ていて、今日のブログとスクショに笑ってしまいました。私はまだギョーカイトラウマから抜け切れておらず模索が続いておりますが、治りたい治したい親子であるのだから、前をそして現実を見ようと思います。
昨日仕事から帰った長男に、夕食のお手伝い「もやしの根取り」を頼んで食卓に向かい合いました。凸凹な世間話の中で長男が「外で食べるもやしは根がついたままが多いから、もやしは家で食べるのが美味しいと思うんだ」と言って「手をかけるってバージョンアップするよね。きっと気づかないけど手をかけると良くなる事がいっぱいあるのかも」と言いました。何気ない会話の中にも、まだ成長している長男がいました。どの手が彼をバージョンアップ(笑)させたのかはわかりませんが、研究者じゃないので良いんです。
こちらのギョーカイにも目を覆いたくなる日々、花風社さんの新刊を楽しみに長男を社会へと送り出す毎日です。
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そもそも (狸穴猫)
2015-05-12 12:18:53
そもそも統制群を必要とする研究法しか信頼性のある効果測定ができないって発想自体が古いんですよ。

パーソナライズするタイプの治療法は今まで統制群をつくれないというだけで信頼性に疑義が呈されてきたけど、大量の統計データが簡単に扱えるご時世になってるんだからこれからは統制群不要でいろんなことがわかるようになってくると思います。

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医療福祉はビジネスなので (やす)
2015-05-12 21:19:20
利益を追求することは理解します。
それにしても、知らない間に「統制群」として治療の対象にしてもらえない人は、正直かわいそう。
これ、選べないですからね。
消費者としてはとにかくこっちの役に立てばいいのです。役に立たないと思われたら人が集まらない。
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ギョーカイトラウマ (浅見淳子)
2015-05-13 09:20:48
おからさん、ようこそ。
ご子息相変わらずいい味出していますねえ。またお会いできる日が楽しみです。
おからさんはローカルギョーカイメジャーを長い期間務められたのですから、トラウマから抜けるのも時間がかかりそうですね。スクショの兄さんにもギョーカイ活動のどこかでお会いになったのでしょう。私は面識はありませんが、猿烏賊と仲良しだし若いのになかなかアナクロな死んだふりを呈しているのでときどき見に行っています。
支援者の犠牲になっている親子と、それでも親ではなく社会を責めてくれるからくっついている保護者という構図、成立するのは勝手ですけど、そこでは当事者の「治りたさ」はまったく尊重されないので、花風社の本を喜んでくださる方は遠ざかっていたほうがいいよ、という趣旨でこの記事を書きました。
またお越しくださいませ。
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アナクロ (浅見淳子)
2015-05-13 09:23:54
猫さん、ようこそ。
ほんとにねえ。
こういうアナクロな人はほっといて、私たちは誰も統制群にしないでラクになる方法を探りましょう。これからもよろしく!

またお越しくださいませ。
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Unknown (浅見淳子)
2015-05-13 09:27:43
やすさん、ようこそ。
本当にかわいそうなのよ。そして大学の研究室とかではいとも簡単に統制群作れっていうらしいという話を聞いていたんだけど、実際こういうツイート目にすると恐ろしいですわ。
この兄さんの言う通り
「でもまあそれって一療育機関でやるのは難しいやろうから、複数の行政機関を巻き込むようなビッグプロジェクトにせなできへん」から、そのためにJDDやなんかがあるとしたら、やっぱりなくなってもかまわないと思うわ。

またお越しくださいませ。
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