治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

そもそもなぜこの本を出すことになったか

2010-04-03 10:05:18 | 日記
花風社が大大大博士の本を出すこともびっくりされますが、大大大博士が花風社で本を出すと周囲にお話してもびっくりされるそうです。

そらそうでしょう。

だからそもそもの始まりを簡単にご説明。

お弟子さん経由でお話が来ました。
診療にも陪席されている心理士の方です。大大大博士のもとには、全国からドクターや心理士の方がたくさん診療の陪席をして技を盗もうとお勉強しているそうです。

で、スクールカウンセラーでもあるお弟子さんがこう言うんです。「神田橋條治先生が岩永竜一郎先生に会って発達障害のお話がしたいとおっしゃっています」

「あの高名な先生が? なぜ?」という疑問が頭によぎりました。岩永先生にお話してもきょとん。
でもあちらから会いたいと言ってくださっているのです。お会いしてみたい、っていうか見てみたいですよね。そんな高名な先生。
で、お弟子さんに言いました。
「そうですか。じゃあアポ取りましょうか」

そうしたらその次に来たメールでは
「発達障害について本を書くとおっしゃっています」っていうことになっていて。

よくわからないうちに決まったんです。

ところがとにかく人のいうことを聞きたくない私。
カリスマ精神科医が絡んでたって誰かに何か指図されるのはイヤ。
出版ラインはうちの投資案件。自分でちゃんと検討しないとイヤなんです。勝手に決められたことに反発した。
それにそんなえらい先生と仕事するのめんどくさそうじゃないですか。
で、勝手に決めるなよ! と朝青龍モードでお弟子さんに抗議してしまいました。
神をもおそれぬ行為ですね、今考えると。

でもこのお弟子さん、物腰はソフトでも、なかなか引き下がらなかった。きっと自閉の神様のおつかいだったのでしょう。
「神田橋先生の本は、出したほうがいいと思います。とにかく治るんです。神田橋先生のもとに行くと」

うそだあ、と思いました。
発達障害は生まれつきの障害。治らないことになっているじゃないですか。

それでもまあ、一応ご挨拶はしようかな、と。
なんだかご挨拶したほうがいいような気がしたのです。

動物的カンはいいんです、私。

つづく。

今日は優雅な気分なので藤娘キティちゃん。

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