治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

カンは磨けるか?

2021-04-13 12:28:04 | 日記
西浦大先生がまた外されたとか?
大先生が「このままでは~」と言い出すと収束に向かうという法則がマンボウ出現中の大阪にあてはまりそうなんだそうです。
ここまで来るとすごいもんですね。

さて、この記事は「センスや直感は磨けるか?」がテーマなんですが
これを書こうと思ったのはどっとこむになぎたさんが書いてくださったこのコメントがきっかけです。
学校初めての転籍。
そしておめでた。
に対するお祝いコメントへのお返しでこんなこと書いてくださいました。



=====

ありがとうございます。
センスや直感がいまいちな分 とにかく子どもと遊ぶ 何でも一緒に体験する ひたすら本を読む 栗本さん 大久保さん 愛甲さんにアドバイスされた事を試行錯誤しながら とりあえず地道に泥くさくやるという事を続けました。

特別支援教育を利用するなら 親が腹括って 戦略をしっかり立てないと 流されてしまうなと思いました。
花風社のアプローチがなければ 転籍は難しかったです。
花風社の本と出会って今年で7年目です。やっと
治ったかもと実感できるようになりました。

本当にありがとうございました。

=====

そうか。なぎたさんの自己認知は「センスや直感がいまいち」なのか。
それを御自分で補う工夫をされたのですね。
たしかにセンスや直感が優れている人はいます。
私も仕事方面では割とそちらに恵まれていて、以前のボスとかに「それはもう、持って生まれたものだから」とか言われていましたけど、最近そうなのかな? と考えていたのです。
いや、持って生まれたものはどの分野でも大きいけど、そしてそれぞれの長所を糧にして人は生きていくのだろうけど、後から磨けないかっていうと磨けるよねえ。
おそらくなぎたさんだって最初よりセンスや直感がよくなっているはずです。

よくアンチが私に関して矛盾したことを言います。
・浅見は金儲けでやっている
・浅見は儲かってない。そのうち潰れる(2009年くらいから彼らはそのうち花風社が潰れると言っています。8割おじさんみたい)

この両方を繰り返し言うわけですが、両方実現するのは無理。
で、私の実感から言うと
「このビジネスは私がやる限りコスパがよい」です。
なぜかっていうと、労力がかからないからです。

本作りに関してはもうこんな感じで進みます。
1・浅見が問題意識を持つ(治った方がいいよね等)
2・なぜかそのソリューションを持っている人が現れる(神田橋先生、愛甲さん、栗本さん等)
3・本にする
4・売れる

そしてこの3の「本にする」ところをさらに分解するとこういう感じ。
A 出会った人の書いたものを(あれば)読む
B 出会った人と話をする
C 読者の動向をぼんやりと見る
D そして楽しく日々を送っていると、ある日脳内に目次ができあがるのでそのとおりに本を作る

まあこんな感じです。
全部オートマで浮かんでくるので、あんまり苦労しない。そしてロングセラーになったらラッキーだし、何しろあまり苦労していないので、売れなくても「いい本作れてよかったな~」になる。

そして

4「売れる」のところではなぜか

「なんで花風社さんはいつもタイムリーなんだろう」
「なんで花風社さんはいつも知りたいことを教えてくれるんだろう」
みたいな読者層が存在している。

だから私の視点から見ると、儲かっているいや儲かっていないと他人のフトコロに興味津々のアンチはきっと苦労の多い人生を送っているのだな、と思うだけなのです。まだこの境地に達してないんだろうな。

でも考えてみたら最初からこうじゃなかった。

っていうことは

この20年間「治るといいな」と毎日考え続けてきて、発達に関係のある情報も関係のない情報も脳内に採り入れるとそのうち社会全体の中の発達みたいな像が結ばれ

そういうことがたまりたまってある日企画になり目次になり出会いになる感じ

です。

ということは

テーマを追求してきて、それでカンが磨かれたところは大きいと思いますよ。
問題意識がカンの大前提でしょう。

あと、

なぎたさんたちのような若いお母さんが気づいているように、先輩親御さんの中にカンのいい人はいらっしゃいますね。
一方でモビング烏たちの外し方はすごいもんです。
当たらない憶測がほぼ妄想レベル。

当たる当たらないを分けるものはなにかというと

ずばり

不安・恐怖

ですね。

モビングすること自体が、不安・恐怖の表れ。
そしてこれにとらわれているうちはカンは当たりません。
不思議なほど当たりません。

となるとやはり

やるべきことはわかりますよね。

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