治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

企画の蕾を持って

2018-04-27 10:16:57 | 日記


今年のお花見は鹿児島から始まり、地元でたっぷり。そして例年より早いことから、GW直前の今週、つまり『感覚過敏は治りますか?』の校了から刷り上がりの隙間を縫って、函館旅行を予約しました。五稜郭に行くたびに、咲いているときはすごいんだろうなと思うのですが、五稜郭の桜はGWが見頃。一泊二日のパッケージで十万円仕事です。それがずれたらお手頃な値段で行けるなあと思ったのです。はずれても函館は風景はきれいだし食べ物はおいしいし、母も誘ってみました。母は「もう人生で北海道に行くことはないだろう」という不思議な俺ルールを持っていたようで、快諾してくれました。北海道なんて繁忙期を外せば安く一時間半のフライトで行けるのですが、案外みんな知らないんですよね。

着いた一日目はあいにくのお天気でしたが、まずは海鮮丼と活イカ刺身を堪能。動いている足を「半分こしよう」と母が言うのですが、三本と四本に分けるのも変です。「冥土の土産にママにあげるよ」と七本全部あげた気前のいい私。





それから数時間母と別れ、絶賛蕾中の桜を眺めながら、五稜郭公園の見えるカフェで読者の方たちとおしゃべりしました。だけではなくひとつ仕事のお願いごとがあります。エッジーなブログでいつも花風社クラスタを楽しませているてらっこ塾の大久保さんのブログを一部、次回の新刊で引用させていただこうと思っているのです。

そう、次回の企画もすでに色づいている蕾くらいまではきているのです。編集作業の一部を榎本さんに頼んだので、私が『感覚過敏は治りますか?』に取り組んでいた間に土台ができあがっているのです。なぜ榎本さんに頼んだかというと、栗本さんと違って日本語が破綻していないし、っていうかちゃんと文法踏まえているし、刑事として調書を取ってきた人にはすんなりできる仕事が本作りにはあるからです。

そして何よりも、榎本さんにも関心の深い分野だからです。

『元刑事が見た発達障害』の中で榎本さんは「留置所の看守をした経験」について書いていたのを皆さん覚えていますか。そしてそこでいかに看守の人権が守られていたかを。看守は留置人に絶対ケガをさせません。そんなことしたら大問題です。そして留置人が看守に危害を加えないよう体制がとられています。でも療育や特別支援教育の現場はその点一方的です。お子さんがパニックになって支援者や教員を殴っても基本放置。これがもう、現場の人権意識が一般社会と乖離したところです。自傷・他害があっても、パニックを起こしても、支援する方もされる方も傷つかない対処法。今度の本のテーマはそれです。



次の本のタイトルは今のところですが

自傷・他害は防げますか? 共存のためのパニック対応法

にしようかなと考えています。今後変わっていくかもしれません。
とにかくこの本に大久保さんの体験を使わせていただこうと思っているのです。
なぜなら大久保さんは、大学卒業後猛者そろいの入所施設で利用者の方たちのケアに努めてきた現場の経験者だからです。
親御さんが手元に置ききれないほどの人たちと暮らしてきた支援者だからです。

そんなこんなでおしゃべりの途上、私がその場で「吉川徹についてみんなが忘れている大切なこと」を話しました。
爆笑でした。
そう、みんな忘れているんですよね~。花風社クラスタさえも。
これは連休中一回、ブログの記事にしましょう。
どうやらみんな忘れているようだから。

大久保さんたちと別れ、ホテルへ。
母が先についていました。猿が温泉入っているところを見て、路面電車の乗り方をマスターしてタクシーを使わずに帰ってきたそうです。
かわりばんこに温泉に入り、予約していたお寿司屋さんへ。
いいネタをたくさん食べられました。
母は安さにびっくりします。「そうなのよ。お寿司って(まわってないやつ)北海道とか九州とかで食べるに限るのよ」と私は言いました。

翌日はお天気もよくなり、五稜郭公園へ。
全体としてはこういう感じ。
一~二分咲きですかね。



でも時々割と咲いてる木もあります。
歳三様の後ろの桜とか。
まあお花見したと言っていい状況。
とくに歳三さまは、さすがに桜が似合いますね。





奉行所を見ました。薩長のきれい事史観がうす~く嫌いな関東人としては、函館の人たちの政治的に正しい明治維新の語り方が嫌いではありません。

奉行所を出てタワーにのぼり
母がせっかくだから桜のソフトクリームを食べたいといい
タワーの絶景を見ながら食べました。



それから前日私たちがおしゃべりしていた間温泉に入る猿を見に行って路面電車の乗り方をマスターしていた母に習って路面電車に乗り、駅へ。
またこんなもの食べた。



いや、これ食べに函館には来るわけですが
それにしても私の胃袋に二日間付き合える82歳すごい。

そして空港行きのバスに乗りました。

どれだけ北海道が近いか、母はわかってくれたと思います。
これからもGW前後の安い時期、また函館に行きたいなあ。
いろんな段階の花見は花見未満ができるかもしれません。
何しろなんでもおいしいし。





まあそのためには、母にはまだまだ元気でいてもらわなくてはなりません。

お土産はこんな感じ。
しばらくは北海道の味が楽しめそうです。

現地でお世話になった方々、
ありがとうございました。
お陰様で楽しい旅でした。

最新の画像もっと見る