治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

ぴかぴか

2018-04-10 07:50:48 | 日記
ご入学、ご進級の皆様、おめでとうございます。
この春も花風社にはうれしいお知らせが続々と届いています。

ぴかぴかの二年生の姿。
幼少期には数々の理解不能、受け入れがたい行動を起こし、家族も悩みました。
でも身体アプローチでどんどん発達していった。
小学校に入ったときには、お勉強の準備が整った身体になっていた。
これは漠然としたことを言っているのではないです。
『人間脳を育てる』のP13をみてください。
あそこまでできていれば、授業時間をきちんと過ごせる。
それがわかっていたから、とにかくあそこまでは持って行った。
それは誰の責任でもなく、100パーセント親の責任だとこの親御さんはおっしゃいます。
学校にあれこれ求める前に、とりあえず『人間脳を育てる』のP13の姿勢が可能な段階まで育てて送り出すこと。それは100パーセント親の責任だと。
支援級でも交流級でもほがらかに過ごし、お勉強も頑張っているそうです。
そして週末は思い切り遊ぶ。
健やかな小学生です。

一歳半で診断を受け、手厚い支援の受けられる小学校に通った。
でも中学は、普通級でいけることになった。
そういうお知らせもありました。
こう書き添えられてありました。
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『自閉っ子シリーズ』で、自閉症の人が感じている世界を垣間見る事が出来ました。
そして『発達障害は治りますか?』を拝読した時に、そうか!と思い、光が差してきた感じがしました。それ以降のご本は、大げさではなく、拝読する度に身体が震えてるほど参考になります。
浅見さんに直接お会いする機会も頂けて、著者の先生方にもご縁を頂きました。インターネットを見る様にもなり花風社クラスタの皆様のご意見を拝読出来るのも幸せです。
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また別の方。
ひどい過敏性その他の身体脆弱。最初は金魚体操も無理だった。
それをお母様が工夫して身体アプローチを生活に取り入れ、過敏性も弱視も治っていった。
自分で受験を決め、お勉強し、見事合格。普通の子として私立の中学校に通う。

発達障害者支援法の本来の理念はこのように「支援を使って支援が薄く・いらなくなっていく」ことだったはず。
早期診断・早期発見してそのまま福祉のめんどりになるしか選択肢がないのなら、そもそも早期診断・早期発見が必要なかったのではないでしょうか。
けれども「将来は支援をなくす・薄くする」ことが目標になっていれば、これだけの成長を見せるのです。
言葉以前の領域にアプローチでね。

いつまでくだらない犬の曲芸みたいな療育、治さない医療、言葉を出さない言語訓練にこだわっていますか?
そこから抜けられないのは、親のこだわりのせいなんじゃないでしょうかね。
スイッチできないのは、親の頭が固いせいじゃないですかね。
子どもの自閉症のせいではなく。