治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

個人指導と集団指導

2014-05-21 11:40:00 | 日記
稀勢の里関が千秋楽にどういう状況になっているかわかりませんが
私は今場所の千秋楽は駆けつけることができません、たぶん。
もしも、もしものことがあったら(あってほしい!)テレビで見守ります。

山に行きます。
最近山に行くことが多いです。
山登りではありません。登るのは乗り物です。

そして山の麓に住んでいる栗本さんのところに夫婦で行ってきます。

個人指導を受けると、また違った良さがあり
それに気がついて小田原までお出かけの方も増えてきているようですが
6月14日のコンディショニング講座の前、部屋が空いていたので個人指導を三組だけご案内することにしました。

申し訳ありませんが最初は、急遽三枠だけ設けられたという話であり
公募せずこちらで適切と思われる方々にお声をおかけしました。

遠方からお見えで、めったに関東に出てこられないところから来てくださる親御さんと自閉っ子の方。

常連で毎回来てくださって、一度個人指導受けたらぐっと得るもの多いだろうなと私がひそかに思っていた親御さんと自閉っ子の方。

そしてもうお一組は、偶然新刊のご注文をくださり
そこに近況報告が書いてあった「ワクワクセラピー」や「愛甲さんに質問する会」で顔見知りとなった親御さんと自閉っ子。

いいタイミングでした。
なんでお誘いする気になったかというと、身体アプローチに効果が見られるにもかかわらず
お子さんが親御さんの介入から逃げてしまうとメッセージ欄に書いてあって

そういえば栗本さんは、親御さんの身体もラクじゃないと子どもさんが逃げると言ってたなあと思いだし
お誘いしてみたのです。
快諾で来てくださることになりました。ちょうどよかった。

ほら、注文すると御利益ありますよ、皆さん!
めでたい本ですからね(真顔)。

こうやって三組の方が今般横浜で親子で個人指導を受けるようになったわけですが
小田原まで行く意欲のある方は、ぜひお出かけください。
個人指導を受けるとまた得るものがあります。

でもね、集団指導も捨てがたいんですよ。
それは出た方ならわかると思いますが

本当に雰囲気がいいでしょ。

あそこで人と人とのかかわりあいの経験値を増やせる場所でもあると思うんです。

どっちもそれぞれメリットありますよ。

みんなお金が好きなのね

2014-05-21 08:43:06 | 日記
大相撲からの流れでなんとなくそのまんまNHKをつけていたら
「クローズアップ現代」をやっていました。
女性の働き方について。

扶養控除がなくなるとかなくならないとか、あのへんの問題。

女性にとってワークライフバランスというのは大事だけど
(えっと、男性にとっても大事だけど、どうしても実質上家事とか育児とか女性に負担が大きいからね)
103万円とか130万円とかを超えて働きたくない、という動機を見ると私はいつも
「本当にみんなお金が好きなんだな」と思ってしまう。
手取りベースで考えてほんのちょっと多い方をせこせこ計算する。
そして手取りのちょっぴり多い方を選ぶために働き方をセーブするとかさ
相当お金が好きじゃなきゃやってられないちまちました努力。
そう思うのは私がおおざっぱな性格だからかしら。

あ、おおざっぱのことについては
「10年目の自閉っ子、こういう風にできてます!」の付録「マンガ アナログなアセスメント」で画伯が見事に描いていてくれるよ。お楽しみにね。花風社HPから予約した人についてくる絵はがきにも載ってます。

そして130万円を超えたくないという理由が、社会保険自分で加入したくないからだと。
そうか、世の中には社会保険に自分で加入したくない人がそれだけいるのか。
じゃあ社会保障制度が破綻するはずですよ。

消費税上げてね、それを社会保障費に回すって
国としてすごく夢がないと私は最近思っているんですけどね。
もっと稼げる方に回せない国になってしまったのね。

社会保障っていうのは基本的人権をどんな人にも実現するためのものだから
別に納税していなくても社会保険料を自力で払っていなくても社会保障を利用する権利はある。
それは大前提として

一方で「福祉の増進」とか「国の制度ガー」とか「高機能の人にも年金を!」と叫びながら
もう一方で130万円の枠にこだわって働き方をセーブしている人がいたら
私はためらいなく嗤いますわ。

そんなに福祉の増進したければ、高機能の人にも年金を配りたければ
まず働ける心身の状態を持っている君が存分に働いて社会保険料おさめたまへ、ってね。

ある種の働き方を揶揄しているんじゃないですよ。
障害のある子がおうちにいたり、介護があったり、自分が丈夫じゃなかったり
そもそも仕事がなかったり
働けない状態の人もいますからね。
もし私が130万円とか103万円とか稼げなくなったら、ためらいなく扶養枠に入ると思いますね。そのころまであればね。

ただ、そういう枠にこだわっている人々を見て私がする自分の「アナログなアセスメント」としては
私はその人たちほど、お金に執着がないっていうことです。
自分の持っているものを(たとえば言語化して伝える力を)世の中のために役立てたい、っていう気持ちの方が強いっていうことです。
今はそれを「自閉っ子をラクにする」に傾けているわけですね。
「何かを言語化して伝える」のが私の一生の仕事であり(たぶん)
今はそれがたまたま、たまたま、発達障害だっていうだけの話です。

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